三井住友海上「GKすまいの保険」のデメリット!保険料が高いっ口コミ評判は本当?

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三井住友海上は、大手損害保険会社のひとつで、2024年の火災保険におけるオリコン顧客満足度ランキングで5位を獲得しており、安心して利用できる保険会社として高い人気があります。そんな三井住友海上が提供する主力の火災保険商品が「GK すまいの保険」です。

多くの人が契約している火災保険商品ですが、口コミには「保険料が高い」という声も見られます。そのため、出費を抑えたいと考える場合には、利用を迷ってしまいますよね。この記事では、そのような悩みを解決するために、三井住友海上の火災保険について「本当に保険料が高いのか」「他にどのようなデメリットがあるのか」を徹底的に解説します。

三井住友海上の「GK すまいの保険」のデメリット

顧客満足度が高いことで知られる三井住友海上の火災保険ですが、いくつかのデメリットがあり、契約者によっては保険内容やサービスに不満を感じることもあります。

これらのデメリットを把握せずに契約してしまうと、加入後に後悔する可能性があります。そこでここでは、そのような失敗を防ぐために、三井住友海上の主力商品である「GK すまいの保険」にどのようなデメリットがあるのか詳しく解説していきます。

三井住友海上の「GK すまいの保険」のデメリットは次の5つです。

  • 保険料が高くなりやすい
  • 代理店でしか契約できない
  • 契約プランの自由度が低い
  • 保険料のシミュレーションができない
  • 地震に対しての備えが弱い

それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

保険料が高くなりやすい

三井住友海上の「GK すまいの保険」に関する口コミでは、「保険料が高い」という声が目立っています。また、オリコンランキングにおいても、保険料に対する満足度は最下位の8位タイとなっており、多くの利用者が「保険料が高い」と感じていることがわかります。

丸尾
丸尾

保険料が高くなる理由の一つは、代理店を通じて契約するスタイルであることです。

三井住友海上は契約に応じて手数料を代理店に支払っているため、ダイレクト型の火災保険と比べると割高になりやすい傾向があります。また、大手保険会社であるため、広告宣伝費などの経費が発生することも保険料に影響しています。

さらに、近年の火災保険料の値上がりも、保険料が高く感じられる理由の一つです。火災保険は2019年から2024年までの間に4回値上げされており、多くの契約者が「更新するたびに値上がりしている」と実感しています。

ただし、値上げを行っているのは三井住友海上だけでなく、他社の火災保険商品も同じです。他社と比較すると保険料は割高になりがちですが、それに見合うだけのサービスや補償を受けられます。

保険料の高さは火災保険を選ぶ際に比較検討すべきポイントの一つですが、過度に神経質になる必要はありません。補償内容やサービス全体を考慮し、総合的に判断することが重要です。

代理店でしか契約できない

近年では、火災保険を含むさまざまな保険商品がインターネット契約に対応していますが、三井住友海上の「GK すまいの保険」は依然として代理店でしか契約できません。そのため、契約を進めるためには時間を確保し、代理店に何度か足を運ぶ必要があります。

さらに、代理店のスタッフによって接客応対の品質にバラツキがあります。優秀なスタッフが担当すれば満足度の高い応対を期待できますが、経験も知識も不足している若手スタッフや、接客スキルに課題があるスタッフが担当することもあります。

丸尾
丸尾

どのようなスタッフが対応するかによって満足度が大きく異なる点も、三井住友海上の「GK すまいの保険」のデメリットになります。

契約プランの自由度が低い

住環境やライフスタイルに合わせて、補償内容を自由にカスタマイズできる火災保険が増えています。しかし、三井住友海上の「GK すまいの保険」では、決められたプランの中から選ぶスタイルになっており、自由度が低いといったデメリットがあります。

丸尾
丸尾

たとえば「水漏れ補償を外したい」「盗難補償を外したい」といった要望に対応できません。

そのため、必要ない補償に対しても保険料を支払う必要があり、結果的に保険料の割高感に影響しています。

とはいえ、5種類の契約プランが用意されており、他の保険会社と比べると選択肢は豊富です。また、追加できる特約も多く、それらを組み合わせることで自分のニーズに合った火災保険にカスタマイズすることも可能です。

保険料のシミュレーションができない

多くの保険会社が、火災保険の保険料をサイト上でシミュレーションできるサービスを提供していますが、三井住友海上はそのようなシミュレーションが用意されていません。このため、保険料がどれくらいになるかを知りたい場合は、代理店で見積もりを提示してもらう必要があります。

見積依頼そのものはWebサイトから行えますが、利用を検討する段階でも住所や氏名などの個人情報を提供する必要があります。また、保険料が高いという口コミが多いため、見積依頼の心理的ハードルをやや高く感じるといったデメリットもあります。

丸尾
丸尾

このため、三井住友海上の「GK すまいの保険」を検討する際は、まず補償内容や付随するサービスを確認し、それらが自身のニーズに合いそうであれば見積もりを依頼するという順番がおすすめです。

地震に対しての備えが弱い

火災保険に地震保険を付ける場合、地震保険の補償額は火災保険の保険金額の30〜50%に設定することが義務付けられています。たとえば、建物の保険金額が2,000万円の場合、地震保険で設定できる保険金額は600万〜1,000万円となります。

この金額では、地震による損害が発生した場合に保険金だけで持ち家を建て直すことは困難です。ただし、地震保険の内容はどの保険会社でも同じで、三井住友海上以外の保険会社で契約しても、補償額は火災保険の補償金額の50%までとなります。

ただし、一部の保険会社では、「地震上乗せ特約」などを利用することで、火災保険金額の100%まで補償を受けられる場合があります。

丸尾
丸尾

三井住友海上にも追加で補償を受けられる「地震火災費用特約」がありますが、この特約は、地震などを原因とする「火災」のみを対象としており、地震による損壊や津波による流失には補償が適用されません。

このため、地震保険の補償内容としては他社と比較して弱く、地震に対してしっかり備えたい人には適していません。

三井住友海上の「GK すまいの保険」の契約プランと補償内容

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、備えたいリスクに合わせて契約プランを選べる仕組みになっています。どのような契約プランがあるのか、詳しく見ていきましょう。

三井住友海上の「GK すまいの保険」の契約プラン

三井住友海上「GK すまいの保険」には、5つの契約プランが用意されており、希望する補償内容に応じて、最適な契約プランを選択できます。プランのラインナップは以下のとおりです。

  • フルサポートプラン
  • セレクト(破損汚損なし)プラン
  • セレクト(水災なし)プラン
  • セレクト(水災、破損汚損なし)プラン
  • エコノミープラン

フルサポートプランは、すべての基本補償に対応するプランで、幅広いリスクに備えたい人に適しています。一方、特定の補償内容を外して保険料を抑えたい場合には、「破損汚損」や「水災」を補償対象外とできるセレクトプランが3種類用意されています。

また、保険料をできるだけ安く抑えたい人のために、「火災、落雷、破裂・爆発」と「風災、雹(ひょう)災、雪災」のみを補償対象としたエコノミープランも選択可能です。

基本補償一覧

プランフルサポートセレクト
(破損汚損なし)
セレクト
(水災なし)
セレクト
(水災、破損汚損なし)
エコノミー
火災、落雷、
破裂・爆発
風災、ひょう災、雪災
水災
盗難
水漏れ
騒じょう◯(※)◯(※)
外部からの
落下、飛来等
◯(※)◯(※)
破損・汚損など◯(※)◯(※)

※「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突等」および「騒擾、労働争議に伴う暴力・破壊行為」は「破損、汚損等」に包含されています。

ワンランク上の保険商品「GK すまいの保険 グランド」

三井住友海上「GK すまいの保険」には、利便性やサービスを充実させた保険商品として「GK すまいの保険 グランド」が用意されています。この保険商品では、「グランドセレクトサービス」として、日常生活全般に役立つ幅広いサービスを受けることができます。

グランドセレクトサービスの内容

  • 防災・減災情報アラートサービス
  • 暮らしのQQ隊グランド
  • 電話相談サービス
  • 提携事業者紹介サービス
  • つながりレポートサービス
丸尾
丸尾

「GK すまいの保険 グランド」に加入することで、自然災害への備えがさらに充実し、自分だけでは解決が難しい暮らしの悩みについても電話で相談できます。

相談できる内容は健康・医療、介護、年金・税金、法律相談、相続税、ペット、パソコン操作など、多岐にわたります。

※「GK すまいの保険 グランド」で利用できる契約プランは「フルサポートプラン」と「セレクト(水災なし)プラン」のみとなっています。

三井住友海上の「GK すまいの保険」の特徴

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、オリコンランキングで5位を獲得していることからもわかりますように、デメリットだけでなく多くのメリットを備えた保険商品です。ここでは、その特徴やメリットについて詳しく解説していきます。

全焼・全壊時に建物保険金額の全額が支払われる

従来の火災保険では、建物の評価額から経年による消耗分を差し引いた「時価額」に基づいて保険金が支払われていました。しかし、三井住友海上の「GK すまいの保険」では、修理や再取得に必要な金額を、保険金額を限度に全額支払ってもらえます。

たとえば、保険金額を2,000万円に設定した場合、建物の時価が経年劣化で1,500万円に下がっていても、再築費として2,000万円かかるなら、全額の2,000万円が支払われます。

また、新築費や購入金額が不明な建物についても、建築場所や構造、大きさなどを基に標準的な評価額を算出してくれます。

丸尾
丸尾

このため、どのような建物であっても、損害が発生したときには、過不足なく保険金を受け取れます。

※保険金が全額支払われるのは、延床面積に対する損壊した部分の床面積の割合が80%以上の場合に限ります。

追加できる特約の種類が多い

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、オプションの特約や自動でセットされる特約が豊富に用意されており、自分だけの火災保険にカスタマイズできるといった特徴があります。たとえば、自然災害に備える特約だけでも、以下の6種類があります。

  • 建物省エネ化費用特約
  • 災害緊急費用特約
  • ライフライン停止時仮すまい費用等特約
  • 地震火災費用特約
  • 特定機械設備水災補償特約
  • 水災支払限度額特約

さらに、建物や家財の保障を充実させる特約が5種類、賃貸オーナー向けの特約が4種類、その他の特約が10種類も用意されています。これにより、さまざまなトラブルから持ち家を守ることができます。

暮らしのQQ隊で住まいのトラブルをサポート

三井住友海上の「GK すまいの保険」の契約プランのうち、「フルサポートプラン」「セレクト(水災なし)プラン」を契約すると、日常生活での水回りや鍵に関するトラブルをサポートしてくれる「暮らしのQQ隊」サービスが、自動でセットされます。

  • 洗面台の排水管からの水漏れ
  • トイレからの水漏れ
  • 鍵の紛失で自宅に入れない
  • 鍵が折れて自宅に入れない
丸尾
丸尾

これらのトラブルに対して、オペレーターが24時間365日体制で対応し、信頼できる専門業者を手配してくれます。

さらに、30分程度の作業で済む場合には、作業料も出張料も無料で利用できます。

大規模災害発生時も迅速に対応できる体制

近年、頻発している大規模災害に対し、三井住友海上は全国の拠点が連携できる体制を整えており、被災地の契約者に対して迅速に対応できます。また、ドローンとAI技術を活用した水災調査にも対応しており、現地調査を待たずに迅速に保険金を受け取れます。

さらに、「事故サポートお客様専用ページ」に登録しておくことで、担当者とWeb上でメッセージのやり取りが可能になります。

丸尾
丸尾

保険未加入で火災などが起きた場合、修理費用とローンの二重払いになり、支払いで生活が圧迫されローンの滞納につながる可能性があるためです。

このように、災害発生時にも迅速で充実したサポートを受けられる点も、三井住友海上の「GK すまいの保険」のメリットになります。

古い建物でも契約できる

火災保険の中には、築年数が40年以上経過しているだけで古い建物を補償対象外とする商品もあります。ところが、三井住友海上の「GK すまいの保険」は、古い建物でも住居として使用していれば契約可能です。

とくに古民家をリフォームやリノベーションする場合、他の保険会社では火災保険の契約ができないこともありますが、三井住友海上では、安全に暮らせるように補修や補強、耐震化が行われていれば問題なく契約できます。

丸尾
丸尾

築年数や建物の状況によっては、補償内容が限られることもあります。詳細は代理店にお問い合わせください。

三井住友海上の「GK すまいの保険」はこんな人におすすめ

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、メリットもデメリットもあるため、誰にでもおすすめできるわけではありません。しかし、以下に該当する方であれば、高い満足度を得られる可能性があります。

  • 信頼できる保険会社の火災保険を選びたい人
  • 相談しながら補償内容やオプションを決めたい人
  • 日本語でのコミュニケーションが困難な人
  • 高齢者のみで暮らしている人

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

信頼できる保険会社の火災保険を選びたい人

三井住友海上の大きな魅力は、補償内容や付随するサービスだけではなく、「信頼できる保険会社」という点にあります。たとえば、R&I(格付投資情報センター)の保険金支払能力格付けで「AA」と高く評価されています。この格付けは、同社の高い財務力と信頼性を示します。

さらに、HDI(Help Desk Institute)の格付けベンチマークでは、問い合わせ窓口が11年連続で三つ星を獲得しており、Webサポートも10年連続で三つ星を受けています。このように、顧客対応の品質も非常に高く評価されています。

丸尾
丸尾

数ある保険会社の中から信頼性を重視して選びたい人にとって、三井住友海上の「GK すまいの保険」は、最適な火災保険商品になります。

相談しながら補償内容やオプションを決めたい人

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、代理店でしか契約できないことをデメリットとして挙げましたが、火災保険について自分で勉強して選ぶのが難しい人にとっては、代理店の存在がメリットになります。

インターネットで簡単に契約できる時代に、わざわざ代理店に足を運ぶのは面倒かもしれません。しかし、対面で丁寧な説明を受けられるため、補償内容や特約について深く理解したうえで契約できます。

丸尾
丸尾

また、代理店の担当者が最適なプランや特約を提案してくれるので、自分で補償内容を選ぶよりも満足度の高い保険になる可能性があります。

そのため、普段から周りの人に相談しながら物事を決めることが多いタイプの人には、代理店での対面サポートを受けられる三井住友海上がおすすめです。

日本語でのコミュニケーションが困難な人

あまり知られていませんが、三井住友海上の「GK すまいの保険」は17ヵ国語に対応しています。日本語でのコミュニケーションが困難な場合、利用者とオペレーター、三井住友海上の担当者の三者で電話回線を同時接続し、同時通訳しながら手続きを進められます。

さらに事故の連絡も外国語に対応しています。たとえば日常生活賠償特約を付けていて、外国人に損害を与えた際に、通訳を介して迅速に対応してもらえます。

・英語

・中国語

・韓国語

・ポルトガル語

・インドネシア語

・マレー語

・ミャンマー語

・クメール語

・タイ語

・タガログ語

・ベトナム語

・ネパール語

・フランス語

・ドイツ語

・イタリア語

・スペイン語

・ロシア語

このような多言語対応により、日本語が得意でない利用者でも安心して利用できる環境が整っています。

高齢者のみで暮らしている人

三井住友海上の「GK すまいの保険 グランド」では、災害発生時や日常生活のサポートにより、遠く離れて暮らす家族(親族)と高齢者をつなぐサービスを提供しています。

たとえば「地震発生!いまどこサービス」では、緊急地震速報が発表された際に、あらかじめ「グランドアプリ」で登録した家族の居場所を自動的に共有します。大地震が発生すると電話による通話が難しくなりますが、このサービスにより迅速な安否確認や救助活動が可能となります。

丸尾
丸尾

さらに、連絡先に登録している家族はWebサイトやメールを通じて、契約者の利用状況を確認できます。これにより、離れて暮らす高齢の親が元気に生活しているかどうかを子どもが把握できるため、双方が安心して暮らせます。

このようなサービスを受けられるため、三井住友海上の「GK すまいの保険 グランド」は、高齢者のみで暮らしている世帯にとって、魅力的な商品になっています。

まとめ

三井住友海上の「GK すまいの保険」は、保険料が高くなりやすい点や、代理店でしか契約できないこと、契約プランの自由度が低いといったデメリットがあります。それでも、オリコンの顧客満足度ランキングで5位に入るなど、多くの利用者が満足している火災保険商品です。

その理由の一つに、さまざまな格付けで高い評価を得ている信頼性の高さが挙げられます。また、特約の種類が豊富で、自分のライフスタイルや住環境に合わせたカスタマイズが可能です。さらに、大規模災害発生時には迅速な対応が期待できる点や、外国語対応など、いざというときに頼りになるサービスが充実しています。

とくに、相談しながら契約を進めたい人や、高齢者のみで暮らしている人にとっては、安心感のある選択肢となります。保険料の高さがネックに感じる場合でも、得られる満足度やサービスの手厚さを考慮すると、十分検討する価値があります。

ここでご紹介した「おすすめしたい人」に該当する場合は、三井住友海上の「GK すまいの保険」を選択肢の一つとしてぜひ検討してみてください。