火災保険帳https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp火災・地震保険に役立つ情報や意外と知らない活用方法を大公開Tue, 03 Sep 2024 23:32:02 +0000jahourly1https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/wp-content/uploads/2024/07/cropped-Kasai-hoken-cho-aicon-32x32.png火災保険帳https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp3232 【FP監修】郵便局の火災保険「ゆうホーム」の口コミ!メリット・デメリットを解説https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/yu-home/Tue, 23 Jul 2024 23:42:20 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=144

日本郵政グループ社員向けの火災保険「ゆうホーム」は、掛け金が安くて補償がしっかりしていることから、とても魅力的な保険商品として知られています。ただし、どんな人でも利用できるわけではないことから、情報も限られており、本当に ... ]]>

日本郵政グループ社員向けの火災保険「ゆうホーム」は、掛け金が安くて補償がしっかりしていることから、とても魅力的な保険商品として知られています。ただし、どんな人でも利用できるわけではないことから、情報も限られており、本当に加入していいのか判断できないという人もいますよね。

そこでここでは、そのような人のために、実際に郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」に加入した人の口コミをチェックして、本当に魅力的な保険商品なのかについてまとめました。加入するかどうかで迷っている人は、ぜひ検討するときの参考にしてください。

ゆうホームの口コミや評判

加入するかどうかで迷っている人は、実際に利用した人の口コミや評判を参考にしたいかもしれませんが、残念ながら郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」に関する口コミはありません。日本郵政グループ社員向けという、閉ざされた環境の中でのサービスであることが影響しているのかもしれません。

いずれにしても、参考になる口コミはありませんので、気になっているという人は社内の先輩や同僚で「ゆうホーム」を利用している人に相談してみましょう。もしくは公開されている情報から、自分に適しているか判断して加入するかどうかを決めてください。

判断するときの参考になるように、次章以降で郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」の特徴について詳しく解説していきます。

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」の特徴

まずは郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」がどのような保険商品なのかについて、その特徴を詳しく解説していきます。

  • 地震補償が含まれている
  • 手頃な保険料で火災保険に加入できる
  • 退職してからも契約を継続できる

この3点が郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」の特徴になります。それぞれの特徴について内容を詳しく見ていきましょう。

地震補償が含まれている

丸尾
丸尾

一般的な火災保険は高額な地震保険に加入しないと、震災に対する補償を付けることができませんが、郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」は最初から震災被害に対する補償も含まれています。

このため地震保険への加入なしで、震災や地震による津波などに備えることができます。

さらに車両などの衝突や物体の落下、または水漏れなどの不慮の人為的災害も補償対象なっており、いざというときに頼りになる火災保険となっています。

手頃な保険料で火災保険に加入できる

火災保険の保険料は、契約1口につき10円/月となっており、最大200口まで加入できます。このため月額でも最大2,000円しかかからず、一般的な賃貸住宅の火災保険の保険料よりも少し高いくらいの金額で、建物も家財も保険対象にできます。

ちなみに火災保険の支払いは月払い・半年払い・年払いから選べて、引越しなどで手元にあまりお金がないという場合には月払いにすることで初期費用を抑えられます。

退職してからも契約を継続できる

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」は日本郵政グループ社員向けの商品ですが、退職してもそのまま契約を継続できます。しかも退職後継続して契約していた人が、解約もしくは失効した場合でも、解約もしくは失効の日から1年以内であればあらためて契約できます。

退職したら解約になり、また保険を探さなくてはいけないと思って加入をためらっている人もいるかもしれませんが、問題なく継続できますのでご安心ください。

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」商品概要

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」の特徴を把握できたかと思いますので、次に保険商品についてもう少し詳しくご紹介します。どのような建物を保険の対象にできるのかなど、基本的な情報を確認していきましょう。

保険の対象

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」は、住宅と家財のそれぞれを保険の対象とできます。ただし、どのような住宅や家財でも保険の対象にできるわけではなく、それぞれに下記のような条件があります。

●契約できる住宅

  • 契約者または契約者と生計を一にする2親等内の親族が所有し、契約者が居住する住宅
  • 契約者が所有し契約者以外の人が居住する住宅
  • 契約者または2親等内の親族が所有する郵便局舎(簡易郵便局を除く)

●契約できる家財

  • 契約者が居住する住宅内に収容されている、契約者等が所有する家財
  • 契約者が単身赴任をしている場合の赴任先の家財

単身赴任したときに、赴任先の家財や契約者以外が住んでいる持ち家を、保険の対象にできるのはとても魅力的です。全国に事業所のある日本郵政グループですので、家を買ってから転勤があったらどうしようと不安になる必要もなく、安心して加入できます。

契約限度口数

持ち家

住宅所有者居住者対象物件限度口数
契約者
同一生計の親族
契約者住宅・家財住宅150口・家財50口
同一生計の親族
(契約者が単身赴任)
住宅・家財住宅150口・家財50口
契約者契約者以外の人住宅住宅150口・家財なし

賃貸・貸間など

住宅所有者居住者対象物件限度口数
第三者契約者家財住宅なし・家財50口

契約できる口数は住宅が150口まで、家財が50口までとなっており、持ち家の場合には最大200口まで契約できます。また、賃貸物件でも加入可能で、その場合には最大50口(月額500円)まで契約できます。

保険金の種類と支払事由

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」で支払われる保険金の種類は下記になります。

  • 火災等保険金(火災・落雷・破裂・爆発)
  • 風水雪害保険金(風害・水害・雪害など)
  • 震災等保険金(地震・噴火・津波)
  • その他の災害保険金(不慮の人為的災害)
  • 災害死亡保険金(契約者・配偶者・親族)
  • 火元失火保険金
  • 漏水保険金

それぞれの保険金について、いくら補償してもらえるのか見ていきましょう。

火災等保険金(火災・落雷・破裂・爆発)

支払事由:火災、落雷、破裂または爆発によって保険対象が損害を受けた

補償内容1口あたりの保険金最高補償額
(200口)
全焼
(損害割合70%以上)
16万円3,200万円
部分焼全焼支払額を
限度とした損害額
全焼支払額を
限度とした損害額

風水雪害保険金(風害・水害・雪害等)

支払事由:暴雨風、突風、台風、洪水または降雪等により保険対象が損害を受けた

※床下浸水は対象外

補償内容損害割合1口の保険金最高補償額
(200口)
全焼70%以上6万円1,200万円
半壊20%以上3万円600万円
一部損壊10万円以上0.3万円60万円
床上浸水0.3万円60万円

震災等保険金(地震・噴火・津波)

支払事由:地震もしくは噴火またはこれらが原因で生じた津波により保険対象が損害を受けた

補償内容損害割合1口の保険金最高補償額
(200口)
全焼70%以上2.5万円500万円
半壊20%以上1.25万円250万円
一部損壊10万円以上0.1万円20万円

その他の災害保険金(不慮の人為的災害)

支払事由:車両等の衝突、物体の落下または水漏れ等により保険対象が損害を受けた

補償内容損害割合1口の保険金最高補償額
(200口)
全焼70%以上2万円400万円
半壊20%以上0.5万円100万円
一部損壊10万円以上0.1万円20万円

災害死亡保険金(契約者・配偶者・親族)

支払事由:保険契約者または保険対象である住宅もしくは保険対象である家財を収容する住宅に居住する親族が、災害により180日以内に死亡した

補償内容1口の保険金最高補償額
(200口)
保険契約者0.5万円100万円
保険契約者の配偶者0.25万円50万円
配偶者以外の2親等内の親族0.1万円20万円

火元失火保険金

支払事由:保険対象である住宅もしくは保険対象である家財を収容している住宅内から発生した火災により、保険契約者が第三者に損害を与えた

補償内容1口の保険金最高補償額
(200口)
第三者1世帯あたり
40万円が限度
1万円200万円

漏水保険金

支払事由:保険対象である住宅もしくは保険対象である家財を収容している住宅内から発生した事故により、保険契約者が第三者に水漏れ損害を与えた

補償内容1口の保険金最高補償額
(200口)
第三者世帯の制限なし0.1万円20万円

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」に加入するときの注意点

ここまでの説明で、郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」について、その特徴や魅力を把握できたかと思いますが、契約する前に頭に入れておかなくてはいけない点がいくつかあります。どのような注意点があるのか見ていきましょう。

  • 日本郵政グループの社員でないと利用できない
  • 住宅によっては十分な保険金を受け取れない
  • 保険料控除の対象にならない

これらの注意点についてしっかりと理解しておく必要がありますので、それぞれの点について詳しく解説していきます。

日本郵政グループの社員でないと利用できない

丸尾
丸尾

すでにお伝えしましたように、郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」は日本郵政グループ社員向けの保険商品であり、社員でない方はそもそも利用できません(期間雇用社員は利用可)。

とても魅力的な火災保険ですが、ほとんどの人が対象外となりますのでご注意ください。

ただし契約者が亡くなった場合には、亡くなられた月の翌月1日から1年以内であれば、配偶者に限って契約を継続できます。もちろん手続きが必要になりますので、最寄りの地方本部にお問い合わせください。

住宅によっては十分な保険金を受け取れない

「ゆうホーム」は最大200口までしか加入できないため、火災で自宅が全焼したとしても3,200万円までしか受け取れません。もし自宅の再調達価額が3,200万円を超えている場合には、保険金だけでは同じ家を建てることができず、自己負担額が発生します。

地震に対する補償も一般的な地震保険よりも少なく、保険金は最大500万円となっています。保険料を考えれば妥当な保険金ですが、今後予想される大規模地震に対して、しっかり備えたいという場合には、他の火災保険も検討する必要があります。

保険料控除の対象にならない

丸尾
丸尾

火災保険そのものは保険料控除の対象外となっているため、一般的な火災保険も郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」も控除を受けることができません。

ただし、一般的な火災保険に地震保険を付けた場合には、最大5万円の地震保険料控除を受けられます。

「ゆうホーム」も地震補償があるから地震保険料控除の対象では?と思うかもしれませんが、地震保険ではないため、残念ながら控除を受けられません。あくまでも火災保険としての地震補償となっていますので、勘違いしないように気を付けてください。

まとめ

郵政福祉の火災保険「ゆうホーム」は日本郵政グループの社員だけが利用できるため、福利厚生のような位置づけの保険商品になります。1口10円/月という格安の保険料で加入でき、月額2,000円の保険料で、最大3,200万円の火災保険金を受け取れます。

とても魅力的な火災保険ですが、200口までしか利用できないため、再調達価額が3,200万円を超える場合には十分な保険金を受け取れません。さらに地震補償も最大500万円の保険金となっており、一般的な地震保険と比べるとかなり少なくなっています。

このようなデメリットはあるものの、退職後も継続利用できますし、郵政福祉の火災保険であるという信頼性があります。口コミなどの情報はほとんどありませんが、安心して利用できる保険商品ですので、日本郵政グループの社員なら積極的な利用をおすすめします。

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【FP監修】引越し時の火災保険の重複・空白期間に注意!二重加入で返金されるの?https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/duplication/Tue, 23 Jul 2024 23:05:07 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=142

引越しするときに気をつけなくてはいけないことのひとつが、火災保険の重複加入です。どうしても重複加入をする必要がある場合を除いて、火災保険は1つだけ加入しておくべきで、重複で加入しているとさまざまな問題が発生します。 もち ... ]]>

引越しするときに気をつけなくてはいけないことのひとつが、火災保険の重複加入です。どうしても重複加入をする必要がある場合を除いて、火災保険は1つだけ加入しておくべきで、重複で加入しているとさまざまな問題が発生します。

もちろん重複だけでなく空白期間ができるのもNG。ただ、何も考えずに火災保険に加入してしまうと、知らないうちに重複していたり、空白ができていたりします。そこでここでは、引越しのタイミングで、うまく火災保険を引継ぎするポイントについて詳しく解説していきます。

引越しで火災保険を引継ぎする方法

まずは引越しするときに、火災保険をどのように引継ぎすればいいのか、どのような取り扱いになるのかについて解説していきます。

火災保険の引継ぎ方法は、旧居と新居それぞれが賃貸なのか、それとも持ち家なのかによって異なります。この場合、考えられるのは次の4つのケースになります。

引越しケース
  1. 賃貸から賃貸
  2. 持ち家から持ち家
  3. 賃貸から持ち家
  4. 持ち家から賃貸

それぞれのケースごとに、どのような方法で引継ぎすればいいのか見ていきましょう。

賃貸から賃貸に引越しする

賃貸物件から賃貸物件に引越しする場合には、下記2つの引継ぎ方法があります。

  • A.旧居の火災保険を解約し新居で新規契約する
  • B.旧居の火災保険を継続利用する
丸尾
丸尾

賃貸物件を不動産管理会社が管理している場合には、斡旋された火災保険に加入するのが一般的です。

このため、ほとんどの人が契約中の火災保険を解約し、新居で新しく火災保険に加入することになります。

ただし、必ずしも斡旋された火災保険に加入する必要はないため、旧居の火災保険を継続利用することも可能です。このとき新居の所在地や建物構造などが変わる場合には、追加で保険料を請求されることもあります(返還されることもあります)。

ちなみに同じ不動産管理会社を利用して新居の契約をする場合には、不動産管理会社のほうから火災保険の継続利用を提案されることもあります。

持ち家から持ち家に引越しする

持ち家から持ち家に引越しする場合、旧居を売却するのか所有し続けるのかによって、引継ぎ方法が異なります。

  • 旧居を売却する:新居で火災保険に新規契約し旧居の火災保険を解約する
  • 旧居を所有する:旧居の火災保険を継続し新居で新規契約する

持ち家の場合にはさまざまな考え方がありますが、旧居を売却することになるなら、新居で新規に火災保険の契約をし、旧居を手放してから旧居の火災保険を解約します。この順番が重要なのですが、それについては後ほど詳しく解説します。

旧居を所有する場合には旧居の火災保険は継続し、新居でも火災保険に加入します。このとき旧居に家財を残さないなら、旧居の火災保険対象を「建物」のみにして、「家財」を対象から外すことで保険料を安くできます。

賃貸から持ち家に引越しする

賃貸物件から持ち家に引越しする場合には、賃貸物件の火災保険を解約して、持ち家で新しく火災保険に加入します。

丸尾
丸尾

賃貸物件の火災保険は「家財」のみを対象としており、「建物」も補償対象としなくてはいけない持ち家の火災保険に利用できないためです。

持ち家なら火災保険に加入しないという選択肢もあるのでは?と思うかもしれませんが、住宅ローンを組む場合には、火災保険加入が必須条件になるため、家を建てるにしても中古物件を購入するにしても、ほとんどの人が火災保険に加入することになります。

持ち家から賃貸に引越しする

持ち家から賃貸物件に引越しする場合も、旧居を売却するのか所有し続けるのかによって、引継ぎ方法が異なります。

  • 旧居を売却する:新居で火災保険に新規契約し旧居の火災保険を解約する
  • 旧居を所有する:旧居の火災保険を継続し新居で新規契約する
丸尾
丸尾

持ち家を売却して賃貸物件に引越しする場合には、持ち家から持ち家への引越しと同じく、新居で火災保険に加入し、旧居が売却できてから旧居の火災保険を解約します。

転勤などで旧居は所有したまま賃貸物件に引越しする場合には、旧居の火災保険を継続加入し、新居では新しく火災保険に加入します。このとき旧居に残す家財の価値に応じて、旧居の火災保険内容を見直す必要があります。

火災保険の重複や空白が発生するケース

引越しをするときに、火災保険をどうすればいいのか把握したところで、次にどのようなときに火災保険の重複や空白が発生するのかについて説明します。

火災保険の重複が発生する理由

まずは火災保険の重複がなぜ発生するのかについて説明します。火災保険の重複が発生する理由は下記のいずれかになります。

  • 管理期間が重複している
  • 火災保険を解約し忘れている
丸尾
丸尾

持ち家にしても賃貸物件にしても、その物件を管理する期間が新居と旧居で重複しているときに、火災保険も重複して加入することになります。

たとえば持ち家から持ち家への引越しの場合、すでにお伝えしましたように、旧居が売れるまで旧居の火災保険を解約できません。

新居に引越ししたとしても旧居の所有権はまだ自分に残っており、火災や自然災害の被害にあったときに火災保険で補償してもらう必要があるためです。このため、新居と旧居で管理期間が重複している場合、火災保険の重複は原則として回避できません。

解約忘れ

そのような重複は仕方ありませんが、問題があるのは火災保険を解約し忘れているケースです。このケースが意外と多く、そもそも火災保険を解約するものだと知らなかったという人も少なくありません。賃貸契約を解約しても、火災保険はそのまま加入が継続されますので注意してください。

火災保険の空白が発生する理由

火災保険で重複よりも避けたいのが「加入期間の空白」ですが、これがどのようなときに起きるのか見ていきましょう。

  • 持ち家からの引越しする日を解約日とした
  • 賃貸物件の契約期間中に新居に異動させた

いずれも、暮らしている住宅では火災保険の空白は発生しませんが、旧居に対する補償がなくなっており、建物に何かあった場合には保険金を受け取れなくなります。その結果、多額の費用を払うことになり、場合によっては家計が破綻してしまいます。

また、保険料が未払いになっている場合も火災保険の空白期間となり、火災や自然災害が発生したときに保険金を受け取れませんので気をつけましょう。

火災保険の重複がなぜ問題なのか

そもそも火災保険の重複があると、なぜ問題になるのかわからないという人もいますよね。空白期間があると、いざというときに保険金を受け取れないのでNGというのはわかりますが、重複なら問題ないのでは?と考えている人もいるはずです。

何を基準に「問題ない」とするかは人によりますが、たしかに火災保険に重複していてもそれほど大きな問題はありません。重複加入しているからといって保険金が支払われないわけではありませんし、法律に違反しているわけでもありません。

丸尾
丸尾

ただし、解約し忘れて重複している場合には、解約返戻金を受け取れないという問題が発生します。

火災保険は契約期間中に解約した場合、残りの期間分の保険料が解約返戻金として返還されるのですが、これは解約手続きをしていないと受け取ることはできません。

たとえば持ち家で5年契約40万円の火災保険に加入していたとして、契約期間を2年残して解約した場合、約15.6万円の解約返戻金を受け取れます。

ところが手続きをしていないと、1円も手にすることができなくなるわけです。

また、火災保険のほとんどが過去に遡っての解約ができませんので、引越しして何年も経過してから解約忘れに気付いてもあとの祭りというわけです。そのようなことにならないように、継続利用するのでなければ、引越しをするときには必ず火災保険を解約しておきましょう。

同じ物件で火災保険に重複加入するのはNG

少しイレギュラーなケースですが、ひとつの物件に対して2つの火災保険に重複して加入しているケースについても話しておきましょう。

重複して加入すれば、被害にあったときに火災保険を二重に受け取れると思っている人がいるかもしれませんが、残念ながらそのようなことはありません。2つの火災保険に加入していたとしても受け取れる保険金は1つの火災保険に加入しているときと同額です。

たとえば火災で家が全焼したとしましょう。このとき建物評価額が2000万円だったとして、保険金額が2000万円の火災保険に2つ加入したとします。

建物評価額:2000万円

保険保険金額
火災保険A2000万円
火災保険B2000万円

家が全焼したなら、火災保険Aと火災保険Bのそれぞれから2000万円、合計4000万円受け取れるわけではなく、受け取れるのは2000万円までとなります。それどころか、どちらの火災保険が適用されるのか保険会社で話し合いをすることになり、すぐに保険金を受け取れないといった問題も発生します。

丸尾
丸尾

これでは保険料金が無駄になってしまいますので、火災保険は重複加入せずに1つだけに絞って加入するのがおすすめです。

まとめ

賃貸物件でも持ち家でも基本的には火災保険に加入する必要がありますが、引越しのタイミングで重複して加入してしまうことが多く、人によっては数十万円も無駄にすることもあります。そうならないためにも、継続利用しない火災保険は必ず解約手続きをしておきましょう。

もちろん空白期間ができてしまうのもNGです。持ち家から引越しする場合は、持ち家の所有権がなくなるまで、賃貸物件の場合は契約満了日まで解約しないように気をつけてください。ただし、賃貸物件は事前に解約手続きができるので、契約満了日が確定したら、忘れずに手続きをしておきましょう。

また、ひとつの物件に対して火災保険を重複して加入することは可能ですが、受け取れる保険金額は変わりません。保険金の支払いが遅れたり、保険料が無駄になったりしますので、火災保険はひとつに絞って加入するのがおすすめです。

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【FP監修】こくみん共済coopのメリット・デメリット!住まいる共済はどんな人に向いている?https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/coop/Tue, 23 Jul 2024 07:36:16 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=128

火災保険に加入するため比較検討しているときに、「こくみん共済coopの火災共済なら掛け金を抑えられる」と教えられて気になっているという人もいますよね。でも民間保険会社の火災保険と何が違うのかよくわからなくて、利用するかど ... ]]>

火災保険に加入するため比較検討しているときに、「こくみん共済coopの火災共済なら掛け金を抑えられる」と教えられて気になっているという人もいますよね。でも民間保険会社の火災保険と何が違うのかよくわからなくて、利用するかどうか迷っている人も少なくないはず。

ここではそんな人のために、こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」の仕組みや、メリットとデメリットについてわかりやすく解説していきます。できるだけ掛け金を抑えて火災保険に加入したいという人は、ぜひ参考にしてください。

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」の仕組み

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」は、保障内容の決め方などがやや複雑ですので、まずは仕組みがどのようになっているのかについて、簡単に解説していきます。

「住まいる共済」の保障内容

住まいる共済は「火災共済」と「自然災害共済」の2つの共済で構成されています。火災共済は火災や雷災、水漏れなどの被害への保障を行い、自然災害共済は風水害や地震などの被害への保障を行います。

丸尾
丸尾

ここで注意しなくてはいけないのが、自然災害共済は火災共済にプラスして加入するタイプの保障であるということです。

火災共済のオプションだと考えるとわかりやすいかもしれません。火災共済だけでは補いきれない災害に備えたい場合に、特約と合わせて追加します。

自然災害共済には「標準タイプ」と「大型タイプ」があり、大型タイプに加入することでより手厚い保障を受けられます。

また保障対象は「住宅+家財」「住宅のみ」「家財のみ」から選ぶことができ、自然災害共済の場合には、風水害リスクが少ないマンション構造専用も用意されています。それぞれの保障内容について表にまとめていますので、プラン選びの参考にしてください。

火災共済自然災害共済マンション構造専用
火災、雷災
破裂・爆発
風災・ひょう災
雪災
水災
盗難盗難共済金盗難共済金
水漏れ
突発的な第三者の
直接加害行為
外部からの落下
飛来等
破損・汚損
消防破壊
消防冠水
地震

「住まいる共済」の掛け金

民間保険会社の火災保険の場合、建物評価額を元に建物の保険金額を決めますが、「住まいる共済」では独自の算出方法で必要保障額(加入基準)を決定します。必要保障額が計算できたら、必要保障額を10万円で割り、加入口数を決めます。

住宅の必要保障額2,000万円
家財の必要保障額1,000万円

このようなケースでは、住宅に対するの加入口数が200口、家財に対する加入口数が100口になり、合計300口の契約を結ぶことになります。

丸尾
丸尾

保障内容により1口あたりの年払掛金が決まっていますので、その年払掛金と合計口数から「住まいる共済」の掛け金が決まります。

また、被災内容や被害の程度に応じて1口あたりの共済金が決まっています。たとえば火災で家が全焼した場合には、1口あたり10万円の共済金が支払われるため、300口なら3,000万円の共済金を受け取れます。

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」のメリット・デメリット

こくみん共済coopは民間保険会社と違って営利を出す必要がないため、一般的な火災保険とは違ったメリットやデメリットがあります。「住まいる共済」の特徴を把握するために、どのようなメリットとデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」のメリット

  • 民間保険会社と比べて掛け金が安い
  • 予算に合わせて保障内容をアレンジできる
  • さまざまなトラブルで保障してもらえる
  • 口座振替なら手続きなしの自動更新できる
  • 火災共済は割り戻し金を受けられる

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」には、このような5つのメリットがあります。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

民間保険会社と比べて掛け金が安い

こくみん共済coopは非営利団体ですので、民間保険会社のように利益をあげる必要がありません。このため民間保険会社と比較すると、掛け金が安く設定されています。具体的にどれくらいの違いがあるのか見ていきましょう。

条件
  • 千葉県千葉市
  • 30坪
  • 持ち家(木造・H構造)
  • 地震保険特約あり
  • 家族3人
  • 加入年齢:35歳
  • 建物の保険金額:2,000万円
  • 家財補償:1,000万円

住まいる共済24,500〜86,850円/年
民間保険会社43,600〜120,300円/年

それぞれ保障内容によって掛け金が変わりますが、「住まいる共済」の最小構成なら、上記条件で年間24,500円と民間保険会社よりも2万円近く掛け金を抑えることができます。

地震に備えた場合も、民間保険会社は10万円前後になりますが、「住まいる共済」なら8万円台で、こちらも2万円程度安く抑えられます。

予算に合わせて保障内容をアレンジできる

火災共済を提供している非営利団体は他にもいくつかありますが、その多くがプランの選択肢がほとんどなく、無駄の多い火災共済になりがちです。

丸尾
丸尾

ところがこくみん共済 coopの火災保険「住まいる共済」は、保険内容のアレンジがしやすく予算や保障内容に合わせてアレンジ可能です。

すでにお伝えしましたように、自然災害への備えを外すこともできますし、保障を住宅だけにしたり、家財だけにしたりすることも可能です。

住宅ローン契約のために、とにかく加入できればいいという場合には格安の火災保険にアレンジでき、反対に保障の手厚い火災保険にもできます。

さまざまなトラブルで保障してもらえる

「住まいる共済」は火災や自然災害への保障だけでなく、その他のさまざまなトラブルに対しても共済金を受けられます。どのような保障内容が対象なのか見ていきましょう。

・持ち出し家財共済金

・失火見舞費用共済金

・修理費用共済金(マンション構造)

・漏水見舞費用共済金(マンション構造)

・風呂の空だき見舞金

・住宅災害死亡共済金

・バルコニー等修繕費用共済金 (住宅契約・マンション構造)

・水道管凍結修理費用共済金(住宅契約・20口以上加入)

・付属建物等風水害共済金 (住宅契約・20口以上加入)

・盗難共済金

・傷害費用共済金

・付属建物等特別共済金(大型タイプの住宅契約に20口以上加入)

・地震等特別共済金(20口以上加入)

すべてを把握するのが難しいくらい、さまざまなトラブルに対応していることがわかります。安いだけでなく保障もしっかりとしていることが、「住まいる共済」をおすすめする理由のひとつです。

口座振替なら手続きなしの自動更新できる

民間保険会社の火災保険は契約年数が最大5年となっていますが、こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」は1年契約です。1年ごとに契約しなくてはいけないならデメリットでは?と思うかもしれませんが、口座振替にしておけば更新手続きが必要ありません。

自動更新になっており、契約更新手続きなしで継続できるので、火災保険の見直しが不要です。このため、火災保険に加入したら、災害などのトラブルが発生するまで、そのまま放置しておきたいという人に適しています。

火災共済は割り戻し金を受けられる

非営利団体の火災保険ですので、「住まいる共済」の運用で余剰金が発生した年には割り戻し金を受けられます。いくら戻ってくるかは年度によって異なり、大災害などが発生すると戻ってこないこともありますが、民間保険会社にはないメリットのひとつになります。

ただし、自然災害共済は割り戻し金の対象外となっているため、契約内容によっては掛け金に対する割り戻し金が少なく、あまりお得に感じられないケースもあります。

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」のデメリット

  • 最高保証額の上限が6,000万円までしかない
  • 自動更新時に掛け金や保障内容も変更される
  • 火災以外の災害に対する保障が弱い
  • 追加できる特約の種類が少ない
  • 破損や汚損に対する保障がない

メリットの多い「住まいる共済」ですが、上記のようなデメリットもあります。デメリットについても、内容を詳しく見ていきましょう。

最高保証額の上限が6,000万円までしかない

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」は、火災で家が全焼したときの最高保障額が、家屋で4,000万円、家財で2,000万円の合計6,000万円しかありません。このため、住宅の価値と家財の価値の合計が6,000万円を超える場合には、再建するときに自己負担が発生します。

再建にかかる費用7,000万円
支払われる共済金6,000万円

このようなケースでは、同じ家を建てる場合には1,000万円が自己負担になるため、貯金がない場合には住宅ローンを組むか、建て直す家の規模を小さくする必要があります。

自動更新時に掛け金や保障内容も変更される

契約を自動更新できるのはメリットですが、掛け金や保障内容は更新時のものに変更されるといったデメリットがあります。

丸尾
丸尾

契約内容にどのような変更があるのかを、きちんと確認しておかないと、掛け金が上がったり、共済金が減っていたりする可能性もあるため注意が必要です。

更新手続きが不要とはいえ、契約内容に変更がないかのチェックは、更新のタイミングで必ず行うようにしてください。

火災以外の災害に対する保障が弱い

「住まいる共済」は火災に対する保障はしっかりとしていますが、自然災害などへの保障が民間保険会社と比べると弱いといったデメリットがあります。たとえば風水害が発生して、自宅が全壊したときの共済金は下記のように設定されています。

風水害等共済金
(標準タイプ)
5万円×口数+300万円
風水害等共済金
(大型タイプ)
7万円×口数+300万円

火災による被害では「10万円×口数」の保障を受けられるため、風水害等共済金(標準タイプ)だと「火災で受け取れる共済金の50%+300万円」が保障額の上限になり、風水害等共済金(大型タイプ)でも「火災で受け取れる共済金の70%+300万円」が保障額の上限になります。

もし火災に備えて3,800万円(380口:住宅240口+家財140口)の火災共済に加入していたとすると、洪水で自宅が全壊した場合、風水害等共済金が標準タイプだった場合には、2,200万円しか受け取れない計算になります。

地震に対する保障はもっと低く、火災で受け取れる共済金の30%しか受け取れません。

丸尾
丸尾

このように自然災害への保障が弱く、再建や修復するときに自己負担額が多くなるのが、「住まいる共済」の大きなデメリットになります。

追加できる特約の種類が少ない

「住まいる共済」は、標準状態でさまざまな保障をカバーしているものの、特約として追加できる保障範囲が少ないといったデメリットもあります。

  • 類焼損害保障特約
  • 盗難保障特約
  • 借家人賠償責任特約
  • 個人賠償責任共済

加入できる特約はこれだけしかなく、民間保険会社の火災保険と比べると十分とはいえません。このため、より手厚い保障を期待するケースでは、こくみん共済coop以外の火災保険を選ぶ必要があります。

破損や汚損に対する保障がない

民間保険会社の火災保険の多くは、住居で発生した破損や汚損に対しても保障してもらえますが、「住まいる共済」は保証対象外になっており、特約を付けることもできません。

このため、子どもの投げたおもちゃが窓ガラスを割ったり、引っ越しで床や壁を傷つけたりしても、自己負担で修理することになります。

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こくみん共済coopとは!基礎知識

ここまでの説明で、こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」の特徴について把握できたかと思いますが、そもそもこくみん共済coopって何?という人や、どうすれば加入できるのかわからないという人もいるかと思います。

ここではそのような人のために、こくみん共済coopに加入する前に知っておくべき基礎知識をご紹介していきます。

こくみん共済coopの正式名称は「全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)」で、全国の生協や労済などで構成された連合会になります。「生命・医療・住宅・自動車」に関する保障を行っていますが、非営利団体であるため手頃な掛け金で加入できます。

組合員の支え合いによって運営されているため、こくみん共済coopを利用するには、まずは組合員になる必要があります。新しく組合員になるには1,000円の出資が必要ですが、組合員になるための特別な条件などはなく、誰でもすぐに利用できます。

住まいる共済に加入するための流れ

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」に加入する方法は、WEB経由と窓口の2通りの方法があります。それぞれの手順を見ていきましょう。

WEB経由

WEBページで情報入力
申込書を入手
必要事項の記入・押印
申込書の返送
初回掛金の口座振替または払い込み
共済契約証書の受け取り

WEB経由での加入は自宅で手続きを完了できますが、WEBだけで完結しているのではなく、書類の提出などの作業が発生するため、手続きが完了するまで時間がかかります。また、電話でのサポートになるため、十分な説明を受けにくいといったデメリットもあります。

窓口

近くの窓口へ行く
必要書類のご記入と初回掛け金の支払い
保障開始
共済契約証書の受け取り

窓口で申し込みをする場合には、その場で書類の提出と初回掛け金の支払いを行います。すぐに確認・審査が行われるため、短期間で加入できるといったメリットがあります。また、窓口で時間をかけて説明してもらえるので、保障内容など疑問点がある人は、窓口での申し込みがおすすめです。

住まいる共済に加入するための条件

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」に加入するための条件は、「出資金を払い込み、組合員になっている」ことのみです。加入するためには審査がありますが、一般的な住宅であれば問題なく加入できます。

住まいる共済はどんな人に向いている?

民間保険会社の火災保険と比べると、こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」は掛け金が安く、魅力的に感じるかもしれませんが、自然災害への保障が弱いといったデメリットもあるため、誰にでもおすすめというわけではありません。

そこでここでは、どのような人がこくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」に適しているのか、詳しく解説していきます。

  • 少しでも安く火災保険に加入したい
  • エコ住宅で暮らしている
  • 貯金があり自然災害への備えを重視していない
  • 必要保障額が6,000万円以内に収まる

上記のいずれかに該当しているなら、「住まいる共済」への加入をおすすめします。それぞれの理由について見ていきましょう。

少しでも安く火災保険に加入したい

「住まいる共済」の魅力は、なんといっても掛け金の安さにあります。最小構成なら年間で2万円台に抑えることも可能ですし、風水害等共済金を付けて地震に対する備えをつけても民間保険会社の火災保険よりも安く抑えられます。

しかも「住まいる共済」なら割り戻し金もあります。どれくらいの金額が戻ってくるかは年度によって異なりますが、掛け捨てになる民間保険会社の火災保険よりもお得感があります。

エコ住宅で暮らしている

太陽光発電システムやエコキュートなど地球環境に優しいエコ住宅で暮らしている場合、1口あたりの年払い掛け金が、木造構造は2円、鉄骨・耐火構造、マンション構造は1円割引となります。300口でも300〜600円の割引にしかならないため少額ではありますが、お得であることには変わりありません。

しかもエコ住宅専用の「住まいる共済」に加入すると、こくみん共済coopが環境活動団体に寄付を行うため、地球環境保全に貢献できるといったメリットもあります。

貯金があり自然災害への備えを重視していない

「住まいる共済」は掛け金の安さが強みですが、お金がないからという理由で選ぶのはNG。自然災害に対する保障が少ないため、自己負担で不足分を補えるだけの貯えがないと、いざというときに住宅や土地を手放すことになります。

丸尾
丸尾

住宅ローンの返済で苦しいという人は、自然災害が起きたときにきちんと保障してくれる民間保険会社の火災保険を選びましょう。

ローンを返済しながらも貯金もできそうだというのであれば、「住まいる共済」をおすすめします。

必要保障額が6,000万円以内に収まる

すでにお伝えしましたように、こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」の共済金は6,000万円が上限となっています。このため、建物を再建して家財も揃えるのに6,000万円以上かかるような物件だと再建に自己負担額が発生します。

高価格帯のハウスメーカーに注文住宅を依頼する場合には、6,000万円を超えることもあり、そのケースでは再建するのに自己負担が発生します。自己負担なしで再建したいなら、必要保障額が6,000万円以内に収まることを確認した上でお申し込みください。

まとめ

こくみん共済coopの火災保険「住まいる共済」は、民間保険会社の火災保険と比べて掛け金が安く、最小構成なら年間2万円台に掛け金を抑えることも可能です。

ただし、自然災害への保障が弱く、洪水などで家が全壊しても、火災等共済金の50〜70%+300万円までしか保障してもらえません。

また、火災等共済金も最高保障額が6,000万円までしかなく、高価格帯のハウスメーカーで注文住宅を建てる場合には、いざというときに再建するために必要な共済金を受け取れない可能性があります。

これらにデメリットを感じないのであれば、「住まいる共済」はとても魅力的な火災保険です。

ただし、最初から「住まいる共済」だけの絞るのではなく、民間保険会社の火災保険と比較しながら、自分に最適だと判断した火災保険を選んでください。

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【FP監修】JA共済の火災保険はお得なの?メリットとデメリットを徹底解説https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/ja/Tue, 23 Jul 2024 01:55:23 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=126

家を建てるときには、多くの人が不動産会社や銀行に勧められた民間保険会社の火災保険に加入していますが、実は火災保険を販売しているのは民間保険会社だけではありません。あまり知られていませんが、各種共済でも火災保険を販売してい ... ]]>

家を建てるときには、多くの人が不動産会社や銀行に勧められた民間保険会社の火災保険に加入していますが、実は火災保険を販売しているのは民間保険会社だけではありません。あまり知られていませんが、各種共済でも火災保険を販売しています。

JA共済もそのうちのひとつで、民間保険会社の火災保険とは違った特徴があります。ここではそんなJA共済の火災保険について、どのようなメリットやデメリットがあるのかについて紹介し、どのような人に適しているのかも合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

JA共済の火災保険のメリット・デメリット

それではさっそく、JA共済の火災保険のメリットとデメリットについて紹介します。民間保険会社の火災保険と比較してどのような違いがあるのか、あえて選ぶメリットがあるのかを判断するための参考にしてください。

JA共済の火災保険のメリット

メリット
  • 掛け捨てタイプと満期共済金タイプを選べる
  • 10〜30年の長期保障を受けられる
  • ケガや死亡で傷害共済金が支払われる
  • 満期共済金や修理費共済金を受け取れる(建物更生共済)
  • 畜舎や堆肥舎の保障も受けられる(建物更生共済)

JA共済の火災保険には、このような5つのメリットがあります。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

掛け捨てタイプと満期共済金タイプを選べる

JA共済の火災保険は掛け捨てタイプの「火災共済」と、満期共済金タイプの「建物更生共済(むてきプラス)」の2種類から選べます。それぞれの保障内容は下表のようになっています。

火災共済建物更生共済
火災、雷災、破裂・爆発
風災・ひょう災・雪災
水災
盗難建物の損傷・汚損のみ
水漏れ
騒じょう
外部からの
落下、飛来等
破損・汚損
地震特約見舞共済金

火災共済は自然災害への保障がありませんが、建物更生共済は台風や洪水などの自然災害に対してもしっかりと保障してもらえます。

丸尾
丸尾

住宅ローンの支払いなどで貯金がほとんどなく、自然災害で自宅が被害にあったときに、自費で復旧できそうにない人は建物更生共済がおすすめです。

ちなみに建物更生共済の満期共済金は「50万円+割りもどし金」となっており、余剰金が発生した場合には、より多くの満期共済金を受け取れます。

10〜30年の長期保障を受けられる

これから保険会社の火災保険に加入する場合、契約期間は最長で5年までとなっていますが、JA共済の建物更生共済なら、共済期間を「5年」と「10年」から選択可能。さらに共済期間を10年とした場合には、2回の継続特約を付けることができ、最長30年の長期保障を受けられます。

火災共済は1年契約ですが、こちらも自動継続特約を付けることで9回まで自動的に継続でき、実質10年の長期保障を受けられます。

ケガや死亡で共済金が支払われる

JA共済の火災保険は、火災によるケガや死亡が発生した場合に下記共済金が支払われます。

●建物更生共済

火災共済額限度額
死亡×30%1,000万円/人
後遺障害×30%×支払割合1,000万円×支払割合/人
治療・施術×5%30万円/人

●火災共済

死亡または後遺障害:火災共済額×30%(限度額:200万円/人)

※火災共済で共済金を受け取るためには「臨時費用担保特約」に加入しておく必要があります。

修理費共済金を受け取れる(建物更生共済)

建物更生共済(むてきプラス)には、修理費共済金を受け取れるボーナスプランが用意されており、ボーナスプランを選ぶと、満期共済金の一部を修理費共済金として受け取れます。

たとえば保障期間中に屋根にトラブルが発生し、修理に10万円掛かったとします。その修理費をJAに請求すると、50万円の満期共済金から10万円支払ってもらえます。もちろん満期で受け取れる満期共済金が10万円減りますが、必要なときに受け取れるのは大きなメリットです。

畜舎や堆肥舎(たいひしゃ)の保障も受けられる(建物更生共済)

JAの火災保険ということもあり、建物更生共済(むてきプラス)は一戸建てやマンションだけでなく、店舗や事務所なども保障対象にできます。しかも、畜舎や堆肥舎も保障対象にできる「特定建築物プラン」も用意されており、酪農を営んでいる人にもおすすめです。

JA共済の火災保険のデメリット

  • 必要のない保障も含まれる
  • 特約なしだと損害額の一部しかもらえない
  • 建物と家財を分けて加入する必要がある
  • 破損や汚損に対する保障がない
  • 地震共済金の金額が少ない(火災共済)

JA共済の火災保険には、上記のようなデメリットもあります。デメリットについても詳しく見ていきましょう。

必要のない保障も含まれる

民間保険会社の火災保険は、いくつものプランが用意されていたり、自分で保障内容を選べたりします。ところがJA共済の火災保険は、火災共済と建物更生共済いずれも保障内容が固定されており、自分の条件に合わせた最適化が行えません。

たとえばマンションの上層階で暮らしていて、「騒じょう」のリスクがほとんどない場合でも、「騒じょう」を保障内容から省くことができません。

丸尾
丸尾

このため、人によっては民間保険会社と比べて掛け金が割高になることもあります。

特約なしだと損害額の一部しかもらえない

JA共済の火災保険は特約を付けていないと、損害額の一部しかもらえないケースがあります。たとえば火災共済は評価基準が「時価」なので、新価特約を付けないと火災で全損したとしても、再建するのに不足分を自分で負担しなくてはいけません。

建物更生共済も火災共済金額が共済価格の80%以上でない場合、損害額を満額受け取ることができず、それを回避するには実損てん補特約を付ける必要があります。少しわかりにくいので、例を見ていきましょう。

共済価格3,000万円
火災共済金額1,500万円
損害額400万円

まず共済価格(建物の評価額)が3,000万円だった場合、掛け金を減らすために火災共済金額(火災等発生時に受け取る金額の上限)を1,500万円に設定したとします。このとき、火災共済金額が共済価格の50%になるため、火災共済金額に見合った保険金しか受け取れません。

このケースで保険金をいくら受け取れるか計算してみましょう。

保険金=400万円×1,500万円÷(3,000万円×0.8)=250万円

損害は400万円なのに、250万円しか受け取れないので、150万円は自己負担になります。

損害額である400万円を全額受け取るには、火災共済金額を共済価格の80%以上にするか、実損てん補特約を付けるしかありません。

建物と家財を分けて加入する必要がある

民間保険会社の火災保険は、建物と家財をセットにして申し込むことができますが、JA共済の火災保険は建物と家財がそれぞれ別々に契約を結ぶ必要があります。

別々に契約するので、賃貸物件でも加入できるというメリットがありますが、持ち家の場合には2契約になってしまいます。

それほど大きな問題はありませんが、管理が煩雑になることに対してデメリットを感じる人もいるかもしれません。

破損や汚損に対する保障がない

民間保険会社の火災保険の多くが破損や汚損に対する保障を付けられますが、JA共済の火災保険は火災共済も建物更生共済も保障対象外となっています。

このため、子どもが誤ってガラスを割ってしまったケースのような、日常で起きるトラブルや事故による損害を保障してもらえません。

ただし、盗難による破損や汚損には対応しており、そのケースではきちんと保険金を受け取れますのでご安心ください。

地震保険をつけられない(火災共済)

JA共済の火災共済は、地震に対する保障として地震火災費用共済金が用意されていますが、受け取れるのは共済金額の5%までとなっており、建物の修復などには使えません。地震保険を追加することもできないため、地震に備えたい場合には建物更生共済を選ぶ必要があります。

JA共済とは!基礎知識の加入前に知っておきたい

ここまでJA共済の火災保険について、メリットやデメリットをご紹介してきましたが、そもそもJA共済がどのようなサービスなのか、加入条件がどうなっているのかなど把握していない人も多いかと思います。

ここではそのような人のために、加入前に知っておきたいJA共済の基礎知識について解説していきます。

JA共済は農協法にもとづく共済で、農家組合員の「人・家・車」を相互扶助によりトータルに保障する事業です。展開しているJA(農業協同組合)は、農家に農業技術の指導をしたり、融資を行ったりするなど、地域の農業を発展させるためのサポートを行っています。

利益を追求しない協同組合で、組合員による支え合いが基本となっており、組合員になれるのは農業者のみとなっています。ただし、農業者でなくても、JAに出資することで准組合員としてJA共済を利用できます。

JA共済の火災保険に加入するための流れ

JA共済の火災保険に加入するための流れを説明します。

保障内容の検討

まずはリーフレットなどを使って、火災保険の保障内容を検討します。リーフレットの内容が難しくてわからない場合には、窓口で相談することも可能です。オンライン面談も出来ます。

保障内容の決定

保障内容を検討して、もっと詳しく説明を受けたくなったら、最寄りのJAに連絡します。そこで担当者と相談しながら詳しい説明を受け、保障設計書などで保証内容を提案してもらいます。内容を確認した上で保障内容を決定します。

契約の申し込み

提案してもらった内容について再度説明を受けて、内容に問題がなければ契約申し込みを行います。農家組合員以外の方が准組合員となって加入する場合は、このタイミングで出資金の支払いなどの手続きを行います。

共済契約の締結

契約の申し込みを行うと、共済契約を引き受けるかどうかの審査をJAが行います。申し込みに問題がなければ共済契約の締結となり、「共済証書」が送られてきます。

JA共済の火災保険に加入するための条件

丸尾
丸尾

JA共済の火災保険に加入するために特別な条件はなく、一般的な住宅であれば基本的に誰でも加入できます。

農業者でなくても出資金を払えば准組合員になれますし、JAによっては組合員にならなくても火災保険に加入することも可能です(員外利用)。利用したいという人は、まずはJA窓口で相談してみましょう。

JA共済公式サイト

JA共済の火災保険はどんな人に向いている?

JA共済の火災保険の特徴や、誰でも利用できるということを把握してもらえたかと思いますが、そもそも民間保険会社の火災保険があるのに、あえてJA共済で加入する意味があるの?と感じている人もいるかもしれません。

もちろんすべての人におすすめするわけではありませんが、下記に該当する人なら民間保険会社よりもJA共済のほうが向いています。

  • 出費を抑えて火災保険に加入したい
  • 長期契約で再契約の手間を省きたい
  • 破損や汚損の保障が必要ない
  • 将来のリフォームや修理に備えたい

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

出費を抑えて火災保険に加入したい

JA共済に限らず共済タイプの火災保険は、営利目的ではないため民間保険会社よりも費用が安く設定されています。

丸尾
丸尾

特に火災共済は自然災害への保障を省き、火災への保障に特化した保障内容になっているため、掛け金を抑えることができます。

建物更生共済も地震への保障がついており、さらに不要であれば家財への保障なしの契約もできるため、民間保険会社よりも掛け金が安くなります。このように、とにかく安く火災保険に加入したいという人に、JA共済の火災保険は適しています。

長期契約で再契約の手間を省きたい

民間保険会社の火災保険は5年契約しかできませんが、JA共済は最大30年の契約が可能です。30年間ずっと手続きなしで利用できるので、再契約や更新手続きなどの手間を省きたいという人にぴったりです。

ただし火災共済だと最大10年までしか自動更新できませんので、30年契約したい場合には建物更生共済をご利用ください。

破損や汚損の保障が必要ない

すでにデメリットでお伝えしましたが、JA共済の火災保険には破損や汚損は保障対象外となっており、日常生活のトラブルや事故までは保障してもらえません。ただ、そこまで保障してもらわなくてもいいという人もいるかと思います。

そのような人なら、破損や汚損に対する保障がなくてもデメリットに感じることもありませんので、JA共済の火災保険をおすすめします。

将来のリフォームや修理に備えたい

民間保険会社の火災保険は、原則として掛け捨てとなっており、支払った掛け金が戻ってくることはありません。

丸尾
丸尾

ところが、JA共済の建物更生共済なら、「50万円+割りもどし金」の満期共済金を受け取れるのでお得感があります。

50万円あればちょっとしたリフォームも可能ですし、ボーナスプランありにすれば契約途中でも修理費として満期共済金を前借りすることもできます。このため、将来のリフォームや修理に対しても備えたいという人にも適しています。

火災保険の一括見積もりを利用する

共済タイプの火災保険はJA共済だけでなく、県民共済やcoopのこくみん共済などがあります。それぞれ民間保険会社とは違った個性があり、いずれも掛け金を抑えて火災保険に加入できます。また、民間保険会社でも保障内容を選べるタイプのものもあり、少ない掛け金で手厚いサポートを受けられます。

このため、火災保険に加入する場合には、最初からJA共済だけに絞るのではなく、まずはいくつかの火災保険を比較検討しましょう。

2〜3の火災保険に絞れたら、それぞれの窓口で相談し、最適な保障内容を提案してもらい、最も魅力を感じた火災保険に加入しましょう。

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まとめ

JA共済は保障内容が最小限で掛け金が安い「火災共済」と、地震も含めて自然災害に対しても保障する「建物更生共済」の2種類の火災保険を用意しており、さらに最大30年の長期契約ができるなど、民間保険会社の火災保険にはない特徴があります。

破損や汚損に対する保障がないといったデメリットもありますが、満期共済金や傷害共済金を受け取れるなどのメリットもあり、JA共済の組合員でなくても利用する価値があります。

ただし、加入条件は保障内容、支払い条件などがやや複雑な部分もあります。まずはJAの窓口でしっかりと説明してもらい、他の共済や民間保険会社の火災保険と比較して、いざというときに頼りになるかどうかを判断した上で契約を結びましょう。

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【FP監修】県民共済の火災保険はお得なの?!メリット・デメリットを徹底解説https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/kenmin-kyosai/Tue, 23 Jul 2024 00:39:15 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=122

家を建てるときには、民間保険会社の火災保険に加入するのが一般的ですが、民間保険会社の火災保険は保険料がとても高く、もう少し出費を抑えられないかと悩んでいる人もいるかと思います。そんな人に検討してもらいたいのが、県民共済の ... ]]>

家を建てるときには、民間保険会社の火災保険に加入するのが一般的ですが、民間保険会社の火災保険は保険料がとても高く、もう少し出費を抑えられないかと悩んでいる人もいるかと思います。そんな人に検討してもらいたいのが、県民共済の火災保険「新型火災共済」です。

ただし、民間保険会社の火災保険とは対象や保険料などに違いがあり、しっかりと特徴を把握した上で加入する必要があります。ここではそんな県民共済の火災保険について、そのメリットやデメリット、加入前に知っておきたい基礎知識などをわかりやすく解説していきます。

県民共済の火災保険のメリット・デメリット

県民共済は非営利の生活協同組合で、「新型火災共済」に加入するには、居住地もしくは勤務先がある都道府県の共済の組合員になる必要があります。たとえば東京都の場合は「都民共済」の組合員にならないと、県民共済の火災保険を利用できません。

県民共済の仕組みや基礎知識については後ほど詳しく解説していきますが、基本的には組合員の支え合いで成り立っている団体だと考えてください。ここではまず、そんな県民共済の火災保険「新型火災共済」のメリットとデメリットについてご紹介していきます。

県民共済の火災保険のメリット

メリット
  • 火災保険の掛け金(保険料)が安い
  • プランがシンプルで迷わない
  • 見舞共済金が充実している
  • 剰余金は「割戻金」として返金される

県民共済の火災保険「新型火災共済」のメリットはこの4つです。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

火災保険の掛け金(保険料)が安い

丸尾
丸尾

県民共済は非営利団体ですので、火災保険で利益を得る必要がないため、民間保険会社の火災保険と比べて掛け金がかなり安く設定されています。

千葉県の県民共済と民間保険会社の火災保険でどれくらい掛け金(保険料)が違うのか見ていきましょう。

  • 千葉県千葉市
  • 30坪
  • 持ち家(木造・H構造)
  • 地震保険特約あり
  • 家族3人
  • 建物の保険金額:2,000万円
  • 家財補償:1,000万円
県民共済50,160円/年
民間保険会社43,600〜120,300円/年

県民共済の掛け金は年間で約5万円かかり、民間保険会社の場合には補償範囲によって保険料に開きがありますが、それなりにしっかりとした補償を受けようとすると、保険料は10万円前後になります。約2倍の差があり、県民共済のほうが圧倒的に安いことがわかります。

丸尾
丸尾

ただし持ち家がT構造だった場合、民間保険会社の保険料は大幅に下がり、さらに複数年契約をすることで割引を受けられます。

条件によっては県民共済の掛け金のほうが安くなるケースもあるため、安さ重視で選ぶ場合には注意が必要です。

保険プランがシンプルで迷わない

県民共済民間保険
火災、雷災、破裂・爆発
風災・ひょう災・雪災見舞共済金選択可
水災見舞共済金選択可
盗難選択可
水漏れ選択可
騒じょう選択可
突発的な第三者の
直接加害行為
外部からの落下、飛来等選択可
破損・汚損など選択可
消防破壊・消防冠水
地震特約
加入額20%

保険金額50%

この表からわかりますように、民間保険会社の火災保険は自分の条件に合わせて補償内容を選択する必要がありますが、県民共済の場合にはメインとなるプランは1つしかないため、プラン選びやオプション追加などで迷うことなく加入できます。

見舞共済金が充実している

丸尾
丸尾

火災が発生したときに、仮住まいを契約するのに必要となる臨時費用や、隣家への見舞金などの共済金が充実しているのも県民共済のメリットです。

また、火災事故の受付は24時間365日対応するなど、スピーディな対応をしてもらえます。

見舞共済金の支払い対象事由
  • 臨時費用
  • 焼死等
  • 持ち出し家財
  • 失火見舞費用
  • 借家修復
  • 漏水見舞費用

剰余金は「割戻金」として返金される

丸尾
丸尾

県民共済は非営利団体ですので、決算後に余剰金が発生した場合には、「割戻金」として返金を受けられます。

いくら戻ってくるかは、その年の余剰金によって異なりますが、千葉県民共済の2021年度は割戻率が20%もありました。

実質的には掛け金が20%オフになったわけで、ただでさえ安い掛け金が、さらに安くなるというのが県民共済の火災保険「新型火災共済」のおすすめポイントになります。

県民共済の火災保険のデメリット

デメリット
  • プランの最適化ができない
  • 風害や水害に対する補償が弱い
  • 地震に対する補償が弱い
  • 長期契約ができない
  • 大規模災害時は共済金が減額される可能性あり

費用面でメリットの大きな県民共済の火災保険「新型火災共済」ですが、残念ながら上記のようなデメリットもあります。デメリットについても、それぞれ詳細を見ていきましょう。

プランの最適化ができない

シンプルなプランなのが県民共済の強みですが、人によっては民間保険会社の火災保険ように、最適化した補償内容にできないことに対して、デメリットを感じる可能性があります。たとえば持ち家だからという理由で水漏れ補償を外したくても、県民共済は水漏れ補償を省けません。

丸尾
丸尾

このため、補償内容を細かいところまで最適化したいというケースでは、県民共済の火災保険は適しておらず、民間保険会社の火災保険を選ぶ必要があります。

風害や水害に対する補償が弱い

民間保険会社の場合には、風害や水害に対する補償が基本プランに付いていたり、オプションで追加できたりします。ところが県民共済の場合は火災等共済金の対象外となっており、最高600万円までの見舞共済金のみの支払いとなります。

もし風害や水害で建物が全壊や流失したとしても、600万円までしか補償してもらえないため、氾濫する可能性がある大きな川の周辺に家がある場合には、十分な補償を受けられない可能性があります。

地震に対する補償が弱い

民間保険会社の地震特約は、火災保険の保険金額の50%を限度に補償を受けられますが、県民共済の火災保険の場合には、地震特約を付けても加入額の20%までしか補償してもらえません。しかも半壊や全壊のみが対象となっており、小さな損害の場合には共済金を受け取れません。

丸尾
丸尾

このため、将来的な地震に対する備えもしっかりとしておきたいという場合には、民間保険会社の火災保険に加入する必要があります。

長期契約ができない

県民共済の火災保険は1年契約が基本となっており、民間保険会社のように長期契約による割引を受けることができません。このため、民間保険会社の火災保険を10年契約するときと比較すると、補償内容によっては割高になることもあります。契約そのものは解約手続きをしない限り自動更新されるので、契約更新手続きなどの作業は発生しません。

大規模災害時は共済金が減額される可能性あり

県民共済には1回の被害に対する総支払限度額が設定されており、その範囲内で共済金が支払われます。被害にあった人が少ない場合には満額支払われますが、大規模な風水害や地震などで、支払額の合計が総支払限度額を超えた場合には共済金が減額されることもあります。

丸尾
丸尾

十分な補償を受けることができず、自宅の再建を諦めなくてはいけなくなるケースもあるということを頭に入れておきましょう。

県民共済とは

ここまでの説明で、県民共済の火災保険「新型火災共済」について、どのようなメリットやデメリットがあるのかを把握できたかと思いますが、そもそも県民共済がどのようなサービスなのか理解できていない人もいるかと思います。

そのような人のために、ここでは県民共済の火災保険に加入する前に、知っておきたい県民共済の基礎知識について解説していきます。

県民共済は生命共済や火災共済などを提供している非営利団体で、民間保険会社のように利益を追求することなく、組合員の暮らしを補償しています。組合員による支え合いが基本となっており、プールした組合員の掛け金を共済金として支払う仕組みを採用しています。

利益を出す必要がないため掛け金(保険料)が安く、さらには余剰金が発生した場合には組合員に「割戻金」として還元するなど、民間保険会社よりも金銭面での負担が少ないのが県民共済の強みです。

全国47都道府県で事業を展開しており、生命共済や火災共済などのすべての共済を合わせると、2022年3月現在で2,170万件もの加入件数があります。

県民共済の火災保険はどこで加入できる?

県民共済は都道府県ごとの共済取扱団体に加入する仕組みになっており、たとえば東京都民なら「都民共済」、大阪府民なら「府民共済」に加入します。インターネットから加入が可能で、県民共済の趣旨に賛同し、100円の出資金を支払えば原則誰でも加入できます。

県民共済の火災保険に加入するための条件

  • 県内に住まいか勤務地がある
  • 県民共済の組合員になる

県民共済の火災保険「新型火災共済」に加入する条件はこの2つだけで、たとえば東京都に自宅か職場があり、なおかつ都民共済に100円の出資金を払って組合員になれば、新型火災共済の申し込みができます。

ただし、人が住んでいない住宅や、加入者や家族が住んでいる住宅内にない所有家財は、加入対象外となりますのでご注意ください。

都道府県電話番号住所リンク
北海道011-611-2456〒064-0820 札幌市中央区大通西20丁目1-2公式
青森県017-771-8880〒038-0003 青森市石江1丁目24番地公式
岩手県019-625-1287〒020-0025 盛岡市大沢川原2丁目6-26公式
宮城県022-374-4588〒981-3112 仙台市泉区八乙女2-3-1公式
山形県023-628-8301〒990-0043 山形市本町2-4-3 本町ビル公式
福島県0120-282-869〒960-8031 福島市栄町6-6 福島セントランドビル 9F公式
関東
茨城県0280-32-1911〒306-0013 茨城県古河市東本町1-5-8公式
栃木県028-627-2030〒321-0974 宇都宮市竹林町488-2公式
群馬県027-251-6968〒371-0846 前橋市元総社町76番1公式
埼玉県048-855-5221〒338-8601 
さいたま市中央区上落合2-5-22
公式
千葉県047-432-8500〒273-8686
船橋市本町2-3-11
公式
東京都03-3980-0271〒170-6061
豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 36F
公式
神奈川県045-222-3070〒231-0014
横浜市中区常盤町5-60
公式
山梨県055-213-0050〒400-0031
甲府市丸の内3-20-7 甲府フロントビル8F
公式
中部
新潟県025-243-7730〒950-0908
新潟市中央区幸西1-1-20
公式
富山県076-403-6600〒930-0856
富山市牛島新町5-5 インテックビル1階
公式
石川県076-263-5011〒920-0901
金沢市彦三町2-1-10 真和ビル3F
公式
福井県0776-31-5452〒910-0858
福井市手寄1-20-1 手寄久我ビル3階
公式
静岡県054-254-5581〒420-0852
静岡市葵区紺屋町17番地の1 葵タワー地下1階
公式
愛知県052-953-3211〒460-0003
名古屋市中区錦3-6-29 サウスハウス4F
公式
岐阜県058-276-0026〒500-8691
岐阜市茜部菱野2-82-1
公式
三重県059-221-3355〒514-0009
津市羽所町388 津 三交ビルディング2F
公式
長野県026-228-6289〒380-0824
長野市南石堂町1282-11
公式
近畿
滋賀県077-583-0601〒524-0022
守山市守山3-24-11
公式
京都府075-361-0024〒600-8103
京都市下京区五条通堺町東入る北側
公式
奈良県0742-30-0012〒630-8115
奈良市大宮町1-7-14
公式
大阪府06-6533-5566〒550-0015
大阪市西区南堀江1-22-13
公式
兵庫県078-925-9230〒651-2144
神戸市西区小山三丁目2番1号
公式
和歌山県0120-768-822〒640-8343
和歌山市吉田386 和歌山プラザビル101
公式
中国
鳥取県0857-33-0333〒680-0835
鳥取市東品治町102番地 鳥取駅前ビル3階
公式
島根県0852-27-3171〒690-0003
松江市朝日町463-7
公式
岡山県086-235-3420〒700-0816
岡山市北区富田町2-10-5
公式
広島県082-263-6888〒732-0051
広島市東区光が丘14-10
公式
山口県0834-21-8405〒745-8691
周南市桜馬場通1-16
公式
四国
香川県087-862-3373〒760-0006
高松市亀岡町2番17号 村川亀岡ビル
公式
徳島県088-624-1002〒770-0832
徳島市寺島本町東3-12-6 徳島駅前濱口ビル2F
公式
愛媛県089-903-8090〒790-0011
松山市千舟町4丁目5番2号 平成ビル2階
公式
高知県088-821-2020〒780-0870
高知市本町2丁目2番29号 畑山ビル5階
公式
九州・沖縄
福岡県092-261-5551〒812-8680
福岡市博多区綱場町4-5
公式
佐賀県0952-43-3131〒840-0816
佐賀市駅南本町5-1 日進佐賀ビル2階
公式
長崎県095-842-8177〒852-8114
長崎市橋口町17-19
公式
熊本県096-211-2215〒860-0035
熊本市中央区呉服町2丁目7番地
公式
大分県097-537-3646〒870-0021
大分市府内町3-4-20 大分恒和ビル
公式
宮崎県0985-27-8768〒880-0877
宮崎市宮脇町127番地1
公式
鹿児島099-214-5666〒890-0064
鹿児島市鴨池新町21-3
公式
沖縄県098-901-4333〒900-0015
那覇市久茂地2-8-1 JEI那覇ビル7階
公式

県民共済と民間の火災保険のどちらを選べばいい?

掛け金を抑えることができるなら県民共済を利用したいけど、デメリットもあるとなると、民間保険会社も捨てがたく、どちらにするか迷っている人もいますよね。そこでここでは、県民共済と民間保険会社の火災保険について、それぞれどのような人が適しているのかを紹介します。

県民共済の火災保険が適している人

  • 掛け金を少しでも安くしたい
  • 火災保険の補償内容は最小限でいい
  • 地震や水害のリスクが低い地域に家を建てている
  • いざというときに備えて十分な貯金がある
  • 築年数が古い家で暮らしている

このようなケースに該当する場合には、県民共済の火災保険がおすすめです。基本的な考え方としてはここまで説明してきましたように、少しでも掛け金を抑えたい人に適していますが、民間保険会社と比べて補償が弱いので、地震や水害のリスクが低い地域に暮らしていることが前提になります。

ただし地震や水害のリスクがある地域に家を建てていても、十分な貯金があれば、再建するときに共済金の不足があれば自分で補えるので、県民共済で問題ありません。

また、民間保険会社の火災保険は築年数が古い家だと保険料が高額になりますが、県民共済は坪数で掛け金が決まるため、築年数が古くても割高になりません。

丸尾
丸尾

中古物件を購入したり、住宅ローンを完済後の物件に火災保険を掛けたりするのであれば、県民共済の火災保険がおすすめです。

民間保険会社の火災保険が適している人

  • 補償内容をこだわりたい
  • 火災以外の災害に対してもしっかり備えたい
  • 貯金が少なく、いざというときに困りそう

民間の保険会社は保険料が高いというデメリットがありますが、補償内容が充実しており、どのようなトラブルに対しても、しっかりと補償を受けられます。そしてプランやオプションの選択肢が多いため、自分に最適な補償内容にしたいという人に適しています。

国土交通省の気象庁によると南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。

国土交通省

M8からM9クラスの大地震が、30年以内に発生する確率が70〜80%もあるとされていますので、地盤がそれほど強くないエリアに家を建てているようなケースや、大雨で氾濫する可能性が高い川の近くに家がある場合も民間保険会社の火災保険がおすすめです。

さらに住宅ローンの返済に追われており、貯金がほとんどないという場合にも、いざというときに住宅を手放さなくて済むように、補償がしっかりとしている民間保険会社を選んでおくと安心です。

県民共済以外の火災共済もチェックしよう

ここまで県民共済と民間保険会社の火災保険を比較してきましたが、火災共済を取り扱っているのは県民共済だけではありません。「JA共済」や「こくみん共済 coop」でも火災共済を提供しており、補償内容などがそれぞれ異なります。

こくみん共済 coopの「住まいる共済」は、火災共済に自然災害共済と特約をプラスしており、風水害や地震に対しての備えもしっかりとしています。もちろん掛け金はそれだけ高くなりますが、シンプルプランで補償も充実しているなど、県民共済とは違った魅力があります。

火災共済も民間保険会社の火災保険と同じように、提供している団体ごとに補償内容や掛け金が異なります。最初から県民共済に絞るのではなく、他の共済もチェックして、自分に最適な火災共済を見つけましょう。

【FP監修】JA共済の火災保険はお得なの?メリットとデメリットを徹底解説 【FP監修】こくみん共済coopのメリット・デメリット!住まいる共済はどんな人に向いている?

まとめ

県民共済の火災保険「新型火災共済」は掛け金が安いということで、気になっているという人もいるようですが、火災以外の災害に対する補償が弱く、地震保険に関しては特約をつけても20%しか補償をしてもらえません。

このため、県民共済の火災保険はしっかりとした補償がなくても、不足分を自分の貯金などで補えるという人に適しています。もしくは、築年数が古い家で民間保険会社の火災保険では保険料が高くなりすぎるというようなケースにもおすすめです。

家を建てたり購入したりするときには、まとまったお金が必要になり、火災保険を少しでも安くしたくなりたい気持ちはわかります。それでも、いざというときに困らずに済むように、しっかりと考えた上で、自分に最適な火災保険や火災共済に加入しましょう。

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【7月版】FP選ぶ火災保険の満足度ランキング5選!口コミ評判を徹底調査https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/ranking/Mon, 22 Jul 2024 12:24:40 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=100

住宅購入予定の人は、これから火災保険の検討をすることになるかと思いますが、火災保険は仕組みが難しく、初めて検討する人には何を基準に選べばいいのかわかりません。 このため不動産業者やハウスメーカーの紹介してくれる火災保険に ... ]]>

住宅購入予定の人は、これから火災保険の検討をすることになるかと思いますが、火災保険は仕組みが難しく、初めて検討する人には何を基準に選べばいいのかわかりません。

このため不動産業者やハウスメーカーの紹介してくれる火災保険に加入する人も多数います。

紹介された火災保険でもいいのですが、同じ補償内容でもっと安い保険会社もありますし、何よりもいざというときにきちんとサポートしてくれる火災保険を選びたいところです。

そこでここでは、実際に保険に加入した人の口コミをもとに作成した、火災保険ランキングをご紹介していきます。

高評価の満足度が高い火災保険ランキング

火災保険を提供している保険会社はいくつもありますが、その中でも利用者の満足度が高い火災保険を1位から5位まで口コミと合わせてランキング形式でご紹介していきます。

※スクロールで横に見れます

クリックで飛べる順位総合評価水災水漏れ盗難破損ネット契約リンク

楽天損害保険
1位 選択可選択可選択可選択可公式

ジェイアイ傷害火災保険
2位 選択可選択可選択可選択可公式

セコム損害保険
3位 特約公式

損保ジャパン
4位 公式

東京海上日動火災
5位 公式

楽天損害保険「ホームアシスト」

 (5)
建物のみ
家財のみ
建物/家財
保険タイプ新価

メリット

  • 水災リスクに応じて保険料が安くなる
  • インターネット契約なら10%OFF
  • 楽天ポイントをもらえる
  • 自由設計で自分だけの火災保険を作れる

気になる点

  • とくになし

楽天損害保険は楽天グループの保険会社で、新しい保険会社というイメージがあるかもしれませんが、前身である朝日火災海上保険は1951年設立で、歴史のある保険会社のひとつです。ただし、楽天グループであることを活かし、他社にはないサービスとリーズナブルな料金で人気があります。

洪水ハザードマップを使い、水災リスクに応じた保険料で契約でき、さらにインターネット契約なら10%OFFになるなど、他社よりもリーズナブルな料金になりやすいといった特徴もあります。さらに楽天ポイントをもらえるので実質1%OFFとなります。

火災保険としても自由設計で、自分に必要な補償内容だけを組み合わすことができます。このようなきめ細かな対応をしていることもあり、価格.com保険アワードの2020年版火災保険の部で1位、2022年版火災保険の部で3位を獲得している優良な火災保険です。

口コミ

見積もりの段階から、説明が分かりやすかった。手続きも、こちらの都合で急いでもらわなくてはいけなかったが、メールや電話を通して、要望に応えてくれたから、すごく助かった。(オリコン)

ウェブでの申し込みが非常に楽で、ユーザの負荷が非常に低く、手続きも迅速だった。(オリコン)

口コミでは料金の安さと対応の早さが高く評価されています。他社からの乗り換えに利用されるケースも多く、火災保険を少しでも安くしたいという人を中心に人気があります。さらにインターネット契約できるという点も、便利良かったという声もいくつかありました。

申込みから契約までの流れもスムーズで、急ぎのケースでも臨機応変に対応してもらえるので、急いで火災保険の契約をしなくてはいけない人にもおすすめです。

補償内容可否
火災、落雷、破裂・爆発
風災、雹災、雪災
水災選択可
水漏れ選択可
物体の落下・飛来・衝突選択可
盗難選択可
破損・汚損選択可
騒擾・集団行為等の暴力行為選択可

保険料支払方法
・口座振替
・クレジットカード払い
・楽天ポイント払い

支払い方法は一括払いであればクレジットカード払いが可能で、通常は口座振替での支払いになります。また楽天ポイントでの支払いにも対応しており、1ポイント1円として利用できます。

ジェイアイ傷害火災保険:iehoいえほ

 (5)
水災選択可
水漏れ選択可
盗難選択可
破損選択可

メリット

  • JTBグループとAIGグループの合弁会社
  • インターネット完結でコストカット
  • 自由設計で最小構成の火災保険にできる
  • 築浅物件だとお得になる

気になる点

  • とくになし

ジェイアイ傷害火災保険はJTBグループとAIGグループの合弁会社で、これまでは海外旅行保険や国内旅行保険を手掛けてきた保険会社です。2018年から火災保険の「iehoいえほ」を発売し、歴史が浅いということもあり口コミはまだそれほど多くありません。

それでもインターネット完結で申し込みできる手軽さと、自由設計で最小構成の火災保険を作れるということで、徐々に知名度を上げつつあります。新築や築浅物件に対する割引を行っており、これから家を建てるという人におすすめです。

1,500%を超える保険金支払能力を有しているため、大災害が発生したときにも確実に保険金を受け取ることができるのも、ジェイアイ傷害火災保険の魅力のひとつです。さらに、お客様満足度は97.8%と高く、安心しておすすめできる火災保険です。

口コミ

いえほはほぼ全ての補償をカスタマイズできるので、いらないと思う補償を削ったら、保険料がかなり安くなりました。新築割引があるようでそれも良かった。(kuchiran.jp)

全くノーマークの火災保険でしたが、実際に見積もりを取得してみると、他の火災保険と比べても保険料が圧倒的に安かった。(kuchiran.jp)

新築物件で新しく火災保険を契約する場合は良いとしても、火災保険を見直す場合、どんどん保険料が高くなっていくので、誰でもこの保険がお得になる訳ではないです。(kuchiran.jp)

友人から勧められたのですが、パソコンから簡単に見積もりを出すことができ自分の想像していたものよりも安くて良かったです。また、契約完了までオンラインでできるのは手軽でした。(みん評)

口コミで目立つのは保険料の安さです。コストカットを行って、徹底して保険料にこだわっている保険会社というのもあり、ほとんどの利用者が保険料金に満足しています。ただし古い物件は保険料が上がるので、他の火災保険からの乗り換えには適していません。

またインターネット契約の火災保険ですので、パソコンで簡単に契約できるのもジェイアイ傷害火災保険の魅力です。忙しくて窓口に行く時間のない人に適した保険になります。

基本補償プラン

補償内容可否
火災、落雷、破裂・爆発
風災、雹災、雪災選択可
水災選択可
水漏れ選択可
物体の落下・飛来・衝突選択可
盗難選択可
破損・汚損選択可
騒擾・集団行為等の暴力行為選択可
落雷は選択可

保険料支払方法
・クレジットカード払い
・コンビニ払い
・ペイジー払い

他社にはない支払い方法として、ペイジー払いに対応しています。ペイジー払いは銀行や郵便局、農協などのATMや、インターネットバンキングで支払いできるサービスです。コンビニ払いとペイジー払いは一括払いもしくは年払いになり、月払いにしたい場合にはクレジットカード払いになります。

セコム損害保険「セコム安心マイホーム保険」

 (5)
建物のみ
家財のみ
建物/家財
保険タイプ新価

メリット

  • 安心のセコムグループの保険会社
  • お得なホームセキュリティ割引
  • オール電化割引
  • 3つのプランから選べる
  • オンラインからの見積もりにも対応

気になる点

  • とくになし

セコム損害保険はセコムグループの保険会社ということもあり、他社にはないサービスとして「ホームセキュリティ割引」を用意しています。建物がホームセキュリティを導入してると、最大約55%も保険料が安くなります。

さらに火災が発生しにくいオール電化の建物では、最大約49%も保険料が安くなるオール電化割引が適用されます。新居がホームセキュリティ対応、もしくはオール電化対応であれば保険料を大幅に安くできる火災保険です。

3つのプランから選ぶことができ、自分に最適なプランを選ぶことで保険料の無駄が発生しません。さらにオンラインでの見積もりや契約手続きも可能で、利用者の都合に合わせて申込方法を選べるといった特徴があります。

口コミ

資料請求をしたら、すぐに見積書が届き、詳しい内容の説明もわかりやすかった。必要のない特約も無理に勧めてこないところも信頼できた。(オリコン)

契約まで短期間であったが、仕事をしながらだったので担当者の方とメールでやりとりが出来たのでスムーズだった。(オリコン)

口コミから伝わってくるのは、セコムのホームセキュリティと組合せて安くなることをメリットに感じている人が多いということです。マンションなら最大40%も保険料が安くなるので、ホームセキュリティを導入している場合にファーストチョイスになります。

担当者の対応がスムーズで、親身になって動いてくれるという点も口コミで高く評価されています。説明もわかりやすく、自宅にまで説明に来てくれるため、不安要素なく契約できるという点も高評価につながっています。

基本補償プラン

ワイドプランベーシックプランスリムプラン
火災、落雷、破裂・爆発
風災、雹災、雪災
水災
水漏れ
物体の落下・飛来・衝突
盗難
破損・汚損特約特約特約
騒擾・集団行為等の
暴力行為

保険料支払方法
・口座振替
・口座振込
・払込票払い
・クレジットカード払い

保険料の支払いは、口座振替・口座振込・払込取扱票払い・クレジットカード払いの4つの方法に対応しています。

※オンラインでの契約手続きはクレジットカード払いのみとなります。

損保ジャパン:THE すまいの保険「個人用火災総合保険」

 (5)
建物のみ
家財のみ
建物/家財
保険タイプ新価

メリット

  • 目的に合わせたプランと豊富な特約
  • LINEで事故の連絡ができる
  • 置き配に関する災害も補償対象
  • 水周りや鍵のトラブルに24時間対応

気になる点

  • とくになし

THE すまいの保険は火災保険の大手のひとつ損保ジャパンが提供する火災保険で、目的に合わせた3種類のプランが用意されています。補償を充実させるための特約も選択肢が多く、いざというときにしっかりと建物と家財を守ってもらえます。

事故発生時にはLINEから連絡ができ、これまで2〜3週間かかっていた支払手続きが最短30分で完結するようになっています。さらに、最近増えている宅配便の置き配が補償対象となっており、荷物を盗難されたときにも補償を受けられます。

日常生活で発生する水漏れなどや、鍵の紛失といったトラブルには24時間体制で対応してもらえるので、いざというときにも安心です。

口コミ

ウェブサイトで細かいところまで設定して見積もりが出来るところは少ないので便利で良かったです。(kuchiran.jp)

担当者さんがとても親切で素早い動きをしてくださったので終始安心でした。保険料も満足のいく金額を早急に支払って頂けたので、更に安心感が高まりました!(オリコン)

損保ジャパンは大手ということもあり、口コミからは対応がしっかりしているという印象が伝わってきます。保険料もリーズナブルで補償も充実しており、さらに大手という安心感も揃っているということで、間違いのない火災保険選びをしたい人におすすめです。

ウェブサイトで見積もりができ、さらには担当者もフットワークが軽くて説明も丁寧にしてもらえる点も良い評判につながっています。飛び抜けた強みはありませんが、安定感があり任せて安心の保険会社と感じている人が多いようです。

基本補償プラン

ベーシックⅠ型ベーシックⅡ型スリム
火災、落雷、破裂・爆発
風災、雹災、雪災
水災
水漏れ
物体の落下・飛来・衝突
盗難
破損・汚損
騒擾・集団行為等の
暴力行為

保険料支払方法
・口座振替
・払込票払い
・クレジットカード払い

保険料の支払い方法は口座振替もしくは払込票のいずれかになっていますが、一括払いであればクレジットカードも利用できます。ただし、取扱代理店によってはクレジットカード払いに対応していないこともありますのでご注意ください。

東京海上日動火災保険「トータルアシスト住まいの保険」

 (4.5)
建物のみ
家財のみ
建物/家財
保険タイプ新価

メリット

  • 保険金が手厚くて支払いが早い
  • 無料の付帯サービスが充実
  • シンプルで選びやすい2+1のプラン
  • 専用アプリでスムーズに事故連絡できる

気になる点

  • とくになし

被災したときには少しでも早く保険金を手にしたいところですが、 東京海上日動火災のトータルアシスト住まいの保険は、保険金の支払いスピードに定評がある火災保険です。ただ早いだけでなく手厚く補償してもらえるため、利用者の多くが「入っていてよかった」と実感しています。

無料の付帯サービスも水回りや鍵のトラブルだけでなく、医療機関の案内や介護の負担を軽減してくれるサービスも行っています。

プランは戸建てが2タイプ、マンションが1タイプ(マンションでも戸建てタイプ利用化)とシンプルになっているので、プラン選びで迷うことがありません。さらに、事故発生時には専用アプリを使って連絡できるなど、利便性の高い火災保険となっています。

口コミ

代理店の担当の方がとても誠実な方で、大雨・洪水警報が発令された際には、こちらで要請したわけでもないのに連絡をくれて、保険で補償すべき事項がないかどうか確認してくれました。(オリコン)

加入手続きが簡単で煩わしい印象はなかった。3年継続の保険なので、継続することが簡単にできるところが魅力的だと思う。(オリコン)

東京海上日動火災の口コミで多いのは、担当者の対応の良さです。保険に関する説明がしっかりしているのはもちろんのこと、大規模災害が発生したときには、担当者が心配して連絡してくれるなど、加入した後もきちんと寄り添ってくれる点が高く評価されています。

さらに東京海上日動火災がアピールしているとおり、支払いが早いという口コミもあり、付帯サービスも充実していて、いざというときに頼りになる存在であることが伝わってきます。保険料の安さよりも、丁寧な対応を希望する人におすすめの火災保険です。

基本補償プラン

充実タイプスタンダードタイプ
火災、落雷、破裂・爆発
風災、雹災、雪災
水災
水漏れ
物体の落下・飛来・衝突
盗難
破損・汚損
騒擾・集団行為等の
暴力行為

※盗難・水濡れ等リスクに、労働争議などに伴う破壊行為等による損害補償が含まれます。

保険料支払方法
・口座振替
・クレジットカード払い
・コンビニ・郵便局・銀行での支払い

口座振替とクレジットカードは月払い、年払い、一時払いに対応していますが、コンビニ・郵便局・銀行で支払う場合には一時払い(全額払い込み)のみとなっています。

火災保険を選ぶときのポイント

口コミでの評価が高い5つの火災保険をランキング形式でご紹介してきましたが、ランキング上位だから必ずしも自分に適した保険となるわけではありません。そこで、ここでは火災保険を選ぶときに重視すべきポイントについてご紹介していきます。

自分に最適な補償内容を選べる

火災保険選びで大事なのは、「必要な補償内容が含まれ、不要な補償内容を外れている」ことです。発生するリスクがあるトラブルに備えていないと火災保険の意味がありませんし、発生する可能性が限りなくゼロに近いリスクに保険料を払うのも無駄です。

火災保険にはこのような補償内容が含まれており、フルサポートであればこれらすべての損害を補償してもらえますが、保険料は高額になります。例えば高台にあるマンションでは水災リスクはとても低いので水災補償を外せると理想です。

丸尾
丸尾

ここでご紹介した楽天損害保険やジェイアイ傷害火災保険は、補償内容を自分で組み合わせることができるため、保険の無駄を省くことができます。その他の火災保険でもいくつかプランが用意されていて、無駄を最小限に抑えることができます。

上記の補償内容のうち、自分がどの損害に備えなくてはいけないのかを検討し、必要な補償内容が含まれており、不要な補償内容ができるだけ省かれている火災保険を選びましょう。

顧客満足度の高い保険を選ぶ

ご紹介した口コミからもわかりますように、火災保険を選ぶときに保険料を重視している人が多数います。火災保険も戸建ての10年契約にもなると、保険料が高額になるため、少しでも保険料を抑えたくなるのはわかります。

ただし火災保険で大事なのは、いざというときに、きちんと保険金を払ってくれることです。いろいろ理由をつけて保険金の支払いを渋るようでは、火災保険に加入する意味がありません。保険料が安くても保険金が支払われないのでは困りますので、顧客満足度をチェックしましょう。

ここでご紹介したランキングは、口コミだけでなく顧客満足度を重視して選んでいます。損害が発生したときに、保険金をきちんと支払ってもらえるように、実際に利用した人の評価や口コミを重視して契約する保険会社選びを行いましょう。

一括見積りサービスで自分だけのランキングを作る

火災保険を選ぶときに重要なもうひとつのポイントは、複数の保険会社に見積依頼をして、保険の内容と金額を比較検討するということです。いきなり1社に決めて見積依頼をする人がいますが、これでは自分に最適な保険なのかどうかの判断ができません。

できるだけ複数社の比較を行いましょう。そのときに1社ずつ見積依頼をすると、窓口が多くなってしまって応対するのが大変です。複数社に見積依頼するときには、窓口を1本化できる一括見積りサービスを利用しましょう。

注意

ただし一括見積りサービスの中には、保険会社や保険代理店の仲介だけを行って、見積依頼をしたらそこからはサポートしてくれないサイトもあります。

きちんと最後まで面倒を見てくれるサイトを選びましょう。カンタン火災保険では、一括見積りから契約後のサポートまでしっかり行っているので、安心してご利用ください。

複数社に見積依頼をしたら、それを自分なりにランキングしましょう。保険料や補償内容、付帯サービスなどを評価して、最も満足度が高くなりそうな火災保険を選んでください。

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火災保険一括見積もりする

まとめ

住宅ローンを使うときに必須となっている火災保険ですが、自分で選ぶのが面倒だから、ハウスメーカーや不動産業者が準備した火災保険に加入するという人が少なくありません。でも、何も考えずに申し込みをすると、いざというときに補償を受けられなかったり、無駄な保険料を払い続けることになります。

火災保険の保険料は決して安くありませんので、しっかりと自分に最適な火災保険を選びましょう。ただし保険会社の数も多く、自分で判断するのが難しいという人は、ぜひこのランキングを活用して、火災保険の絞り込みを行いましょう。

ここでランクインした火災保険は、いずれもカンタン火災保険でも取り扱っていますので、すべてまとめて一括見積りすることも可能です。火災保険の知識がない人でも最適な火災保険に加入できるように、しっかりとアドバイスも行っていますので、保険選びで迷っている人はぜひご利用ください。

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【FP監修】オール電化割引がある火災保険会社!保険料を抑えるコツを詳しく解説https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/all-electric/Mon, 22 Jul 2024 02:42:16 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=96

家を建てたり購入したりするときに、火災リスクが低いと説明されてオール電化を導入した人もいるかと思います。火事になりにくいなら火災保険に加入しなくてもいいのでは?そう期待している人もいるかもしれません。でもオール電化でも住 ... ]]>

家を建てたり購入したりするときに、火災リスクが低いと説明されてオール電化を導入した人もいるかと思います。火事になりにくいなら火災保険に加入しなくてもいいのでは?そう期待している人もいるかもしれません。でもオール電化でも住宅ローンを組むなら火災保険加入は必須です。

なぜ火災リスクが低いオール電化住宅で、火災保険に入らなくてはいけないのか疑問に感じるかと思いますので、ここでは火災保険加入が必要な理由と、保険料が安くなるオール電化割引について、詳しく解説していきます。

オール電化住宅でも火災保険が必要な理由

オール電化にするとガスを使わなくなるので、火災リスクは大幅に下がります。ガスに引火して爆発するようなこともありませんし、料理中に火が燃え移るなんてこともありません。ただ、火災がまったく起きないわけではありません。さらに、火災保険は火災だけに備えているわけでもありません。

  • オール電化でも火災は発生する
  • 火災保険は自然災害にも備えている

この2つがオール電化住宅でも、住宅ローンを組むときに火災保険加入を求められる理由になります。それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

オール電化でも火災は発生する

平成27年に東京都で発生した火災件数533件のうち、ガステーブルが火災の原因だったのは352件です。ところがIHクッキングヒーターが原因の火災は20件しかありません。ガステーブルとIHクッキングヒーターの普及率に差があるものの、火災リスクはオール電化のほうが低いのは明らかです。

火災件数
2018年19
2019年21
2020年23
2021年36
東京消防庁

ただし火災発生件数は0件ではなく、コンセントで火花が散って引火することもありますし、加熱しすぎて自然発火することもあります。さらに、火災の場合はもらい火をしても損害賠償請求ができないため、自分の家が原因でなくても火災に巻き込まれることがあります。

オール電化でも火災リスクはあるということで、火災発生時にローンを返済できなくなるのを防ぐために、住宅ローンでは火災保険への加入を必須としています。

火災保険は自然災害にも備えている

丸尾
丸尾

火災保険は火災被害を補償する保険だと思っている人もいるかと思いますが、実は台風や大雨、落雷といった自然災害に対しても補償を行います。

火災保険のプランによっては盗難や暴動による破壊などに対する補償も行っています。

火災だけでなく、家に起こりそうな様々なトラブルに対して備えるための保健が火災保険です。大雨で家が水没したときに、家の修繕を行う必要がありますが、住宅ローンが残っている場合には、ローンを支払いながら修繕費用を捻出しなくてはいけません。これは大変ですよね。

そんなときに火災保険に加入していれば、修繕費用を保険金として支払ってもらえます。最近は大規模な災害が多発しており、自然災害は対岸の火事ではなくなっています。そのような自然災害に備えるためにオール電化住宅でも火災保険に加入しておく必要があります。

保険料が安くなるオール電化割引の特徴

火災リスクが低いのに、普通の家と同じ保険料を払うのは理不尽だと感じる人もいますよね。安心してください。そういう人のために「オール電化割引」が用意されています。ただし、すべての保険会社で利用できるわけでもなく、利用条件も保険会社によって違います。

そこで、ここではオール電化割引の特徴についてご紹介していきます。

オール電化割引を受けられる保険会社

2023年08月19日現在で、オール電化割引を導入しているのは下記の3社だけです。

  • セコム損害保険
  • SBI損害保険
  • AIG損保

オール電化住宅で火災保険料を少しでも安くしたいなら、この3社いずれかの火災保険を選ぶ必要があります。

適用条件は保険会社ごとに異なる

オール電化割引を実施しているのは3社ありますが、それぞれに割引を受けるための条件が違います。セコム損害保険はガスストーブを利用していると割引を受けられませんが、SBI損害保険は石油ストーブを使用していても住宅がオール電化であれば割引を利用できます。

ちなみにセコム損害保険は石油ストーブを持っているだけなら、問題ないとしています。ただし石油ストーブを利用するときには届け出が必要で、届け出なしで石油ストーブが原因で火災が発生した場合には、保険金を受け取ることができません。

オール電化割引の割引率

オール電化割引は魅力的ですが、保険料がそれほど安くならないとあまり意味がありませんよね。3社のうちセコム損害保険だけ割引率を公開していますので、どれくらいの割引を受けられるのか見ていきましょう。

M構造:約5~28%
T構造:約3~18%
H構造:約3~18%

割引率に幅があるのは、建物によって火災の発生リスクや火災の広がり方が違うためです。燃えにくいマンションなどのM構造はオール電化割引の割引率が高く、その他の構造は約3〜18%と割引率が低く設定されています。

とはいえ5%引きだったとしても、保険料が10年間で50万円だったとすると2.5万円も安くなります。これは小さな金額ではありませんよね。保険会社によって割引率は変わりますが、得することはあっても損することはありません。

オール電化設備も火災保険で補償される

オール電化を使っている人にもうひとつ知っておいてもらいたいのが、オール電化設備が自然災害などで壊れたときには、火災保険を使って修理できる可能性があるということです。すでにお伝えしましたように、火災保険は水害や落雷などの自然災害による損害も補償します。

このとき補償対象となるのは建物だけでなく、それに付帯する設備も補償してもらえます。

  • 落雷でIHクッキングヒーターが壊れた(雷災)
  • 大雨で浸水しエコキュートが壊れた(水災)
  • 台風で瓦が飛んできて太陽電池パネルが壊れた(風災)

このようなケースでは火災保険で修理できます。ただし、加入している火災保険に該当する補償内容が含まれていることが補償条件になります。例えば火災保険に水災補償を付けていなかったら、エコキュートが水没しても補償は受けられません。

丸尾
丸尾

火災保険に加入するときには、補償内容が少ないほうが保険料は下がりますが、安くするために補償内容を削りすぎると十分な補償を受けられなくなるのでご注意ください。

火災保険は比較検討して選ぼう

ここまではオール電化住宅なら、オール電化割引を利用できて保険料が安くなるとお伝えしましたが、火災保険を選ぶときに必ずしもオール電化割引のある保険が良いかというと、そうとも限りません。

火災保険の保険料は保険会社ごとに違います。同じ補償内容だったとしてもセコム損害保険、SBI損害保険、AIG損害保険の3社よりも保険料が安くなる保険会社もありますし、補償内容の最適化をしたらオール電化割引がなくてもトータル費用を抑えられるケースもあります。

丸尾
丸尾

火災保険の保険料を安く抑えたいのであれば、オール電化割引にこだわらず、複数社に見積依頼をしましょう。そして提出された見積書を比較して、自分に最適な火災保険を選んでください。

ちなみに見積依頼をするときに火災保険の窓口を利用すると、複数社にまとめて見積依頼できます。上記のオール電化割引のある3社とも契約しており、保険会社を選べばいいのかアドバイスも行っています。初めての火災保険選びで不安という人は、ぜひ火災保険の窓口をご利用ください。

まとめ

オール電化住宅は火災の発生リスクが低いものの、電気を使っているためまったく発生しないわけではありません。さらにもらい火のリスクもあり、自然災害にも備えることができるため、住宅ローンを組むなら火災保険加入は必須です。

セコム損害保険、SBI損害保険、AIG損害保険のようにオール電化割引を用意している保険会社もあります。割引を受ける条件や割引率は保険会社ごとに違いますが、この3社のいずれかの火災保険に加入するときには、必ずオール電化割引を申請しましょう。

ただし、オール電化割引があるからといって、どの保険会社よりも保険料が安くなるとは限りません。保険料は保険会社ごとに違い、さらに補償内容の組み合わせによっては割引制度を用意していない保険会社のほうが安くなることもあります。

割引があるから使ったのに、実はトータル費用が高かったというのではもったいないですよね。必ず複数社に見積依頼をして、比較検討したうえで火災保険を選びましょう。

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【FP監修】エコキュート故障は火災保険で修理!水漏れ・交換の具体例まとめhttps://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/eco-cute/Mon, 22 Jul 2024 01:27:04 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=94

災害に強いということからエコキュートを導入している人が増えていますが、エコキュートは電気を使ってお湯を沸かすので電気的な故障が起こりやすく、例えば落雷などで故障することがあります。そういうときに自分でお金を出して修理をす ... ]]>

災害に強いということからエコキュートを導入している人が増えていますが、エコキュートは電気を使ってお湯を沸かすので電気的な故障が起こりやすく、例えば落雷などで故障することがあります。そういうときに自分でお金を出して修理をする人もいますが、実は火災保険を使って修理できます。

ただし補償を受けられる条件があって、すべての故障を火災保険で補償できるわけではありません。そこで、ここではどのような条件ならエコキュートを火災保険で修理できるのかについて、具体例を示しながら紹介していきます。

エコキュートは火災保険の補償対象

火災保険は火災や自然災害が発生したときに、建物や家財を補償するための保険です。建物補償と家財補償の2つの補償対象があり、エコキュートは建物に分類されるため、建物を補償する火災保険に加入していれば、エコキュートが故障したときに保険金が支払われます。

自分の火災保険が建物補償か家財補償かわからないという人もいるかもしれませんが、住宅ローンを使っているなら間違いなく建物補償に加入しています。火災や自然災害によるエコキュートの故障は、火災保険で修理や買い換えできますので安心してください。

ただし、次の条件に該当する場合には保険金を受け取ることができません。

経年劣化は補償対象外

エコキュートの故障原因が経年劣化だった場合は、火災保険の補償対象外になります。これはエコキュートに限ったことではなく、他の住宅設備でも同じです。想定外の火災保険は事故や災害に備えるための保険で、経年劣化は偶発的に起きるのではなく、発生することが確実にわかっていることなので、補償対象外となっています。

エコキュートの寿命は10〜15年とされていますので、10年を超えてからの故障は経年劣化とみなされる可能性があります。経年劣化による故障なのか、災害による故障なのかは保険会社が判断しますが、古いエコキュートの故障は補償してもらえない可能性もあるということを、頭に入れておきましょう。

修理費用が免責金額以下だと補償されない

火災保険に免責金額を設定している場合には、免責金額よりも修理費用が安い場合には保険金をもらうことができません。例えば免責金額が20万円で修理費用が15万円だったとすると、免責金額のほうが金額は大きいので1円も受け取れません。

修理費用が25万円だった場合にも、免責金額を差し引いた5万円しか受け取れません。免責金額を設定すると火災保険が安くなりますが、いざというときに受け取れる金額が少なくなり、エコキュートの故障時も補償を受けられない可能性があるのでご注意ください。

火災保険で補償される具体例

下記のようなケースで、エコキュートが故障したときに火災保険で補償を受けることができます。

利用者
利用者

火事でエコキュートが燃えてしまった

丸尾
丸尾

火災

利用者
利用者

落雷でエコキュートに過電流が流れて故障した

丸尾
丸尾

雷災

利用者
利用者

大雨でエコキュートが水に浸かって壊れた

丸尾
丸尾

水災

利用者
利用者

台風で飛んできた看板がエコキュートにぶつかった

丸尾
丸尾

風災

利用者
利用者

車をエコキュートにぶつけてしまった

丸尾
丸尾

落下・飛来・衝突

基本的には自然災害による故障で補償を受けられますが、自動車を駐車するときにエコキュートにぶつかって壊したというようなケースでも、火災保険で修理もしくは買い換えできます。ただし、これらと同じ状態であっても、必ずしも補償を受けられるわけではありません。

どのような条件なら補償を受けられるのかについて、もう少し詳しく解説していきます。

補償内容が対象になるポイント

エコキュートを火災保険で修理できるかどうかは、故障原因が補償内容に含まれるかどうかで決まります。基本となる補償内容は保険会社ごとに多少違いはありますが、一般的な火災保険では下記のような補償内容で構成されています。

1〜8まですべて補償する火災保険はフルサポートと呼ばれ、様々なトラブルに備えることができます。フルサポートなら上記の具体例のいずれも補償を受けられますが、補償内容が多いと保険料が高くなります。このため保険会社は1〜8の補償内容を独自に組合せてプランを作り販売しています。

例えば高台にある戸建て向けに水災補償を省いたり、セキュリティが高いマンション向けに盗難補償を省いたりして、保険料を抑えたプランを作ります。自分が加入している火災保険のプランに水災補償がない場合、エコキュートが水没して壊れたとしても補償を受けられません。

加入している火災保険の補償内容によって、エコキュートの修理や買い換えができるかどうか決まると覚えておきましょう。

地震による被害は補償対象外になる

エコキュートは災害に強い設備ですが、巨大地震などがあるとさすがに転倒して壊れてしまうことがあります。残念ながら地震による倒壊は火災保険で補償することはできません。地震が原因で家が火事になり、エコキュートが燃えたときも補償対象外です。

地震に備えたいのであれば地震保険に加入しておく必要があります。ただし、地震保険は建物本体の被害状況によって保険金額が決まります。もし損害が発生したのがエコキュートだけで、建物に被害がないなら補償を受けることができません。

故障から3年以内の申請が必要

エコキュートがないとお風呂に入れないので、トラブルが発生してもエラー信号だけしか出ないのでだましだまし使い続けるケースもあるかもしれません。その場合に気をつけてもらいたいのが火災保険の時効です。

火災保険は事故発生から3年以内に請求しないと、時効によって請求権が失われてしまいます。だましだまし使い続けて、とうとう動かなくなってから申請しても、事故から3年以上経過していると保険金を受け取ることができません。故障したら、できるだけすみやかに保険会社に連絡しましょう。

電気的・機械的事故補償特約なら幅広く補償

保険会社によっては、火災保険に電気的・機械的事故補償特約という特約を付けることができます。この特約はとても優秀で、補償内容以外の原因でエコキュートが壊れたとしても、保険金を支払ってもらえます。

エコキュートは電気設備ですので、いきなり基盤が壊れることもありますし、配管が凍結して破裂するようなこともあります。電気的・機械的事故補償特約を付けておけば、そのようなトラブルでも火災保険を使って修理や買い換えできます。

火災保険に加入するときに、電気的・機械的事故補償特約を付けている可能性があります。エコキュートが補償内容以外の理由で故障したときには、火災保険に電気的・機械的事故補償特約が付いているかどうか確認しましょう。

エコキュートが故障したときにすべきこと

エコキュートが故障した場合、まずは設置業者に連絡をして故障原因を特定してもらいましょう。修理費用もしくは交換費用の見積もりを作ってもらい、それを元に保険会社に連絡してください。それと合わせて、数日間のお風呂をどうするか決めてください。

水漏れでもないかぎり、おそらく1晩分くらいのお湯は残っているかと思いますが、修理もしくは交換するまでに数日かかります。保険会社の調査が入るとなると、さらに交換するまでに時間がかかってしまいます。

近所に実家や銭湯があれば問題ありませんが、そうでない場合には友人を頼るなどしてお風呂を確保しましょう。どうしても自宅で済ませたいというのであれば、価格がやや高いですが、ポータブル湯沸かし器を購入するという方法もあります。

エコキュートの対応ばかり頭が行きがちですが、実際に最も困るのはお風呂に入れないことですので、業者や保険会社に連絡しつつも、近所に銭湯や温泉、シャワーのあるネットカフェなどがないかもチェックしておきましょう。

エコキュートの保険金請求の手順

落雷やなどでエコキュートが壊れたとき、火災保険で修理や買い換えするためには、きちんと手順を踏んで保険会社に申請をする必要があります。どのような手順で申請すればいいか見ていきましょう。

設置業者に調査・見積書作成依頼

まずはエコキュートを設置した業者に現状を調査してもらいます。故障理由の確認や、修理か買い換えかの判断をしてもらい、火災保険の補償を受けられるようであれば保険会社に提出する見積書を作成してもらいましょう。

保険会社に連絡・必要書類の提出

保険会社に連絡し、被害状況を伝えましょう。その後、保険会社から必要書類が送られてきますので、内容をしっかりと確認して提出しましょう。このとき見積書や被害状況がわかる写真が必要になります。連絡をするときに、すぐに修理や買い替えの手配をしていいか確認しましょう。故障状況によって判断が違いますので、保険会社の指示に従って対応してください。

保険会社の鑑定人が調査

被害状況によっては保険会社の鑑定人が、修理費用が妥当なのかを確認するために現場を調査します(調査をしないケースもあります)。ここで支払われる保険金が決まります。

保険金の入金

支払われる保険金額が決まったら、指定口座に保険金が入金されます。この保険金を使って修理しましょう。

まとめ

エコキュートは故障するとお風呂に入れなくなるので、すぐにでも修理もしくは買い換えしたくなりますが、買い換えるとなったらまとまったお金が必要になります。火災保険に加入していれば、その費用を火災保険で補償してもらえる可能性があります。

このとき慌てて修理するのではなく、まずは原因を調査してもらい、火災保険の補償対象になるかどうかを判断してもらいましょう。業者に火災保険で対応できると判断してもらったら、保険会社に連絡して、保証を受けるための手続きを行いましょう。

それと合わせて数日間のお風呂をどうするか決めておきましょう。修理するにしても、買い換えるにしても数日間ほど自宅のお風呂が使えなくなります。夏場などかなり困ることになりますので、銭湯やネットカフェなどを探して、お風呂を使えない問題を解決してください。

いざというときには冷静に正しい判断をするのは大変ですが、まずは落ち着くことです。エコキュートの故障を火災保険で補償してもらうためにも、ここでご紹介した手順どおりに手続きを進めていきましょう。

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エアコンは火災保険で無料交換できる?室外機・修理・クリーニング補償される故障を解説https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/air-conditioner/Sun, 21 Jul 2024 07:54:37 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=92

エアコンが故障したとき、故障原因によっては火災保険を使って修理できます。火災保険は火事だけでなく自然災害や想定外のトラブルに対しても補償しているのですが、それを知らずに自分のお金で修理をしてしまうケースがよくあります。 ... ]]>

エアコンが故障したとき、故障原因によっては火災保険を使って修理できます。火災保険は火事だけでなく自然災害や想定外のトラブルに対しても補償しているのですが、それを知らずに自分のお金で修理をしてしまうケースがよくあります。

そこで、ここではどのような故障なら火災保険でエアコン修理ができるのかを紹介し、知っておきたい豆知識や注意点なども合わせて解説していきます。エアコンが壊れて困っているという人は、ぜひ参考にしてください。

エアコン本体も室外機も補償対象

火災保険は火事だけでなく台風や大雨、大雪などの自然災害による被害も補償しているため、例えば落雷でエアコンが壊れてしまったときなどには、火災保険を使って修理もしくは買い替えができます。

ただし、気をつけなくてはいけない点が1つあります。火災保険というのは建物補償と家財補償の2タイプあり、持ち家と賃貸物件の場合でエアコンは適用する補償が違います。

自分の持ち家:建物
賃貸物件:家財

持ち家の場合はエアコンが建物扱いになり、建物補償に加入している必要があります。賃貸物件の場合には家財扱いになるため、家財補償に加入していなくてはいけません。持ち家なのに家財補償だけになっていると、エアコンが故障しても保険金をもらえないので注意してください。

ただし、持ち家の場合は住宅ローンを組むときに建物補償に入っていますし、賃貸物件の場合には家財補償タイプの火災保険を契約しているはずですので、基本的にはほとんどのケースでエアコンを火災保険で直すことができますので、安心してください。

エアコンの室外機も補償対象になる

エアコンは火災保険で修理できるとお伝えしましたが、室内機だけでなく室外機も補償対象になります。こちらも持ち家なら建物、賃貸物件なら家財という扱いになります。室外機は屋外に設置するため、自然災害の影響を受けて故障しやすいので、補償対象になるのは嬉しいですよね。

エアコンだけでなくダクトカバーも補償対象になります。台風などでカバーが飛んでいったときには、火災保険を使って直しましょう。

経年劣化は補償対象外

火災保険を使えばエアコンを修理や交換ができるとお伝えしましたが、故障の原因が老朽化の場合には補償の対象外す。あくまでも正常稼働していたエアコンが、自然災害などの影響を受けて壊れたときに補償するのが火災保険です。古くなって壊れたものは自分のお金で直しましょう。

故障の原因が老朽化なのか想定外のトラブルなのか判断できないケースでは、保険会社のスタッフが調査をして判断します。このとき老朽化が原因だと判断されると保険金はもらえず、想定外のトラブルが原因だと判断されれば古いエアコンでも補償を受けられます。

修理費用が免責金額以下だと補償されない

火災保険には免責金額というものがあり、これを設定していると受け取れる保険金が少なくなります。例えば免責金額を10万円に設定していて、交換費用が15万円だとすると、受け取れる保険金は15万円から10万円を差し引いた5万円になります。

同じケースで、5万円の修理で直ると判断されると、免責金額が補償金額を上回るので保険金は1円も受け取れません。免責金額を設定すると保険料が下がりますが、こういった少額な補償を受けられなくなるということを頭に入れておきましょう。

火災保険でエアコンの補償される具体例と注意点

エアコンの故障で火災保険が適用されるケースは多く、下記のような事故が発生したときに保険金を受け取れます。

利用者
利用者

火事でエアコンが燃えてしまった

丸尾
丸尾

火災

利用者
利用者

落雷でエアコンに過電流が流れて故障した

丸尾
丸尾

雷災

利用者
利用者

大雨で室外機が水に浸かって壊れた

丸尾
丸尾

水災

利用者
利用者

室外機を盗まれた

丸尾
丸尾

盗難

利用者
利用者

台風で飛んできた看板が室外機にぶつかった

丸尾
丸尾

風災

利用者
利用者

台風で室外機が倒れた

丸尾
丸尾

風災

利用者
利用者

積雪で室外機が壊れた

丸尾
丸尾

雪災

利用者
利用者

車を室外機にぶつけてしまった

丸尾
丸尾

落下・飛来・衝突

利用者
利用者

子どもがボールをエアコンにぶつけてしまった

丸尾
丸尾

破損・汚損

室外機が盗まれても補償されるというのは驚きですよね。ただ、上記のケースに該当するからといって、必ずしも保険金を受け取れるわけではありません。どのような条件なら補償を受けられるのか、注意点と合わせて解説していきます。

補償内容が対象になるポイント

火災保険を使ってエアコンの修理ができるかどうかは、加入している火災保険の補償内容によって決まります。保険会社ごとに基本補償が違いますが、一般的な火災保険は下記のような補償内容で構成されています。

これらすべてを補償している火災保険をフルサポートと呼びますが、フルサポートにすると保険料が高くなるので、人によっては必要のないと判断した補償内容を省きます。例えば高台にある一戸建てなら、水災リスクが低いので水災補償を省いて保険料を下げます。

その場合はもちろん室外機が水没しても、火災保険の補償を受けることができません。

丸尾
丸尾

このように加入している火災保険の補償内容によって、同じ事故であっても保険金を受け取れたり、受け取れなかったりします。フルサポートの火災保険に入っていないという人は、上記の具体例と合わせて、どのような事故なら補償対象になるのかを把握しておきましょう。

エアコンからの水漏れも火災保険の対象

エアコンの故障で多いのが水漏れです。エアコン本体からポタポタと水がタレているのに気づかず、エアコンの下が水浸しになっていた場合も、火災保険を使って床や周囲の壁紙などを修繕できます。家財補償に入っていれば、エアコンの下に設置したテレビの故障も補償の対象です。

もちろん水漏れ(水濡れ)補償を付けていることが前提で、なおかつ水漏れ補償ではエアコンの修理費用や買換費用は出ません。エアコンの水漏れ原因が補償内容に該当しない場合には、エアコンは自分のお金で修理することになります。

故障から3年以内の申請が必要

エアコンが壊れてから3年も放ったらかしにする人はいないかと思いますが、火災保険の知識として覚えておいてください。火災保険で補償を受けられるのは、損害が発生してから3年以内です。これは保険法によって定められており、3年間請求がなければ時効になります。

また保険会社が独自に時効を設定しているケースもありますので、エアコンが壊れたときには、できるだけすぐ、保険会社に連絡しましょう。

電気的・機械的事故補償特約なら通常の故障もカバー

エアコンが火災保険で補償されるには、経年劣化でないことと補償内容に含まれていることが条件ですが、そうなると普通の故障は自分でお金を出して直す必要があります。メーカーの保証期間もありますが、本体は1年(冷媒回路は5年)となっているため、それ以降の修理は自腹ということになります。

実はその補償内容に含まれていない故障でも、火災保険の電気的・機械的事故補償特約をつけていれば保険金で修理や買い換えできます。この特約は建物に該当する設備が、電気的故障や機械的故障をしたときに補償を受けられるというもので、エアコンも建物設備ですので壊れたら保険金を受け取れます。

保険会社によっては、設置から10年間補償という制限を付けているケースもありますが、付けておくと助かる特約のひとつですので、これから火災保険に加入するという人は覚えておきましょう。すでに電気的・機械的事故補償特約を付けている人は、エアコン故障も対象になっているということを覚えておきましょう。

夏にエアコンが故障したらすぐに代替品を手配する

エアコンの故障は稼働中に発覚しますので、壊れたのがわかるのは夏か冬ということになります。冬はエアコン工事をする人が少ないので、交換するとなっても短期間で対応してもらえますが、夏は電気工事業者の予約がいっぱいで、交換まで1ヶ月以上かかることがあります。

1ヶ月もエアコンのない夏を過ごすとなると、かなり大変ですよね。ペットを飼っていると冗談ではなく死活問題です。このためエアコンが故障したらすぐに代替品を手配しましょう。

丸尾
丸尾

まずは保険会社に連絡して、エアコンの修理もしくは交換の手配を先にしてもいいか確認してください。

了承を得たら、すぐにエアコンもしくは電気工事業者の手配を行いましょう。すぐにエアコンが使えないようなら冷風扇や冷風機を購入して、熱中症対策を行いましょう。

夏にしても冬にしても、エアコンの故障は即日修理が難しいと考えて、エアコンが故障したらすぐに代替品を手配しましょう。

保険金請求の手順

落雷などでエアコンが壊れたとき、火災保険で修理や買い換えするためには、きちんと手順を踏んで保険会社に申請をする必要があります。どのような手順で申請すればいいか見ていきましょう。

保険会社に連絡

エアコンの故障理由が補償内容に含まれているようであれば、まずは保険会社に連絡しましょう。保険金を請求できるかどうかの判断をしてもらい、請求できるようであれば合わせて修理や買い換えの手配を先行で行っていいか確認してください。

専門業者に調査・見積書作成依頼

保険会社が補償できる可能性があると判断したら、エアコンの修理業者(水漏れによる床の修繕はリフォーム業者)に連絡してください。エアコンを修理するのか買い換えるのかを判断してもらい、保険会社に提出する見積書を作成してもらいましょう。

必要書類の提出

保険会社から送られてきた必要書類の内容をしっかりと確認し、必要事項を記載して提出しましょう。このとき見積書や被害状況がわかる写真が必要になるので用意しておきましょう。

保険会社の鑑定人が調査

被害状況によっては保険会社の鑑定人が、修理費用が妥当なのかを確認するために現場を調査します(調査をしないケースもあります)。ここで支払われる保険金が決まります。

保険金の入金

支払われる保険金額が決まったら、指定口座に保険金が入金されます。この保険金を使って修理しましょう。

まとめ

火災保険は自然災害にも備えることができるので、落雷でエアコンが壊れたときも、大雨で室外機が壊れたときも、保険金で修理や買い替えできます。故障原因が補償内容に含まれている必要がありますが、フルサポートで電気的・機械的事故補償特約も付けていれば、老朽化でなければほとんどのケースで補償を受けられます。

これを知らずに自分でお金を出して修理をしたり、買い換えたりする人もいますが、エアコンが故障したときには、まず火災保険で補償できないかどうか検討しましょう。自分で判断が難しいなら、故障した状況をまとめたうえで、保険会社に確認しましょう。補償できるかどうかは、保険会社が判断してくれます。

エアコン故障で大事なのは、まずは保険会社に連絡するということです。補償を受けられるのかどうかだけでなく、補償を受けられるときに先行で修理依頼や買い換えをしていいのかを確認しておきましょう。夏場は電気工事業者が混雑しておりゆっくりしていると、夏が終わるまで対応してもらえないなんてことになりかねません。

夏場はエアコンなしでの生活は熱中症の危険性もありますので、すぐに冷風機などの代替品を手配するのも忘れないようにしましょう。

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【FP監修】ウォシュレットは火災保険で修理!経年劣化・トイレつまり・便座交換https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/washlet/Sun, 21 Jul 2024 06:29:11 +0000https://xn--ruq61pvzwccz27weya.jp/?p=90

仕事から帰ってきたら、ウォシュレットから水漏れがあり洗面所が水浸しになっていた。そんなときには火災保険を利用できるって知っていますか?ところが火災保険においてウォシュレットのトラブルというのはかなり煩雑で、補償の対象にな ... ]]>

仕事から帰ってきたら、ウォシュレットから水漏れがあり洗面所が水浸しになっていた。そんなときには火災保険を利用できるって知っていますか?ところが火災保険においてウォシュレットのトラブルというのはかなり煩雑で、補償の対象になるかどうかの判断が難しくなっています。

そこでここでは、ウォシュレットと火災保険の関係について、分かりやすく解説していきます。ウォシュレットの故障を火災保険で修理したいという人や、ウォシュレットによる損害を火災保険で補償したいという人はぜひ参考にしてください。

ウォシュレットと火災保険の煩雑な関係

火災保険の補償対象は、建物と家財の2種類に分けられます。このため火災保険に加入するときには補償対象として、次の3つのパターンが考えられます。

  • 建物と家財を補償
  • 建物を補償
  • 家財を補償

ウォシュレットと火災保険の関係が煩雑なのは、ウォシュレットは種類ごとに家財扱いになるものと、建物扱いになるものに分かれるためです。ウォシュレットはトイレ一体型と組合せ型の2種類ありますが、トイレ一体型は「建物」になり、後付できる組合せ型は「家財」になります。

自宅のウォシュレットが組合せ型だったとします。このケースで火災保険は建物補償のみにしていると、落雷などでウォシュレットが故障しても、補償を受けることができません。ところがウォシュレットが故障してトイレや洗面所が水浸しになった場合、建物補償のみになっていても補償を受けられます。

なぜこのようなことになっているのか、順を追って説明します。

火災保険は補償対象に発生した損害に対して補償を行います。家財を補償していない場合には、どんな理由があっても家財の損害は補償されません。ところが、ウォシュレットの水漏れはウォシュレットそのものの損害もありますが、建物も損害を受けています。

場合によっては床をリフォームしなくてはいけなくなります。この場合は補償対象である建物が損害を受けているので、火災保険で修繕できるというわけです。もちろん建物は修繕できますが、ウォシュレットの修理は自分で行わなくてはいけません。

なんとなく理解はできても、まだモヤモヤしているかもしれませんので、次章では火災保険の対象となる具体例を紹介していきます。

要確認

保険会社によっては判断が違うこともあります。自宅のウォシュレットがどちらに該当するかは、加入している保険会社にお問い合わせください。

火災保険で補償される具体例

ウォシュレットのトラブルで火災保険が適用される具体例を、いくつか紹介します。自分の事例が該当するかチェックしてください。

落雷によりウォシュレットがショートした

建物に落雷があるコンセントを通じて、高圧電流がウォシュレットに流れてしまいます。このときにウォシュレットの部品が耐えきれずにショートして、壊れてしまうことがあります。これはウォシュレットに限ったことではなく、どの家電でも発生するトラブルです。

このような被害に備えて火災保険では「落雷による損害」に対する補償を用意しています。もし加入している火災保険の補償内容に「落雷による損害」が含まれていれば、ウォシュレットを火災保険で修理できます。

ただし、後付できる組合せ型のウォシュレットであれば、家財も補償対象にしている必要があります。もちろんトイレ一体型のウォシュレットは建物が補償されていれば、家財が保証の対象外でも火災保険で修理できます。

停電復旧でウォシュレットが壊れた

ウォシュレットがショートするのは落雷だけではありません。停電から復旧するときに電装基盤がショートして壊れてしまうということがあります。最近は豪雨や台風で停電被害が多発していますが、この停電が復旧するときにウォシュレットが壊れても、火災保険で修理できます。

この場合、補償内容に「不測かつ突発的な事故(破損・汚損など)」が含まれていれば、補償の対象になります。この補償内容は日々の生活の中で、故意ではない想定外の破損があったときに保険金が支払われます。

ただし、壊れた理由や壊れたタイミングがよくわからないという場合には、補償を受けられないケースもあります。

ウォシュレットが壊れて床が水浸しになった

ウォシュレットからの水漏れで、トイレや洗面所が水浸しになった場合は、補償内容に「水漏れ(水濡れ)」が含まれていれば、火災保険で補償を受けられます。すでに説明しましたようにウォシュレットの故障を火災保険で修理することはできませんが、床や壁などの修繕を行えます。

注意
ただし、ウォシュレットの水漏れ原因が経年劣化だった場合には、補償対象外になるので注意してください。ウォシュレットは7〜10年で寿命になりますので、10年以上使っていて、部品交換もしていない状態での水漏れは、補償されない可能性があるので気をつけましょう。

ちなみにトイレの水漏れで、ウォシュレットが故障した場合には、家財を補償対象にしていれば火災保険で修理できます。

電気的・機械的事故特約を付けていた

火災保険には「電気的・機械的事故特約」という特約があります。あまり聞き慣れない特約ですが、空調設備など建物に分類される設備に、電気的事故や機械的事故によって損害が発生した場合に補償を受けることができます。

建物だけが補償対象となっているので、トイレ一体型のウォシュレットのみですが、設置してから10年以内の故障であれば、火災保険の保険金でウォシュレットを修理できます。

免責金額が設定されていると保険金をもらえないケースもある

上記に該当していて、補償の対象だったとしても、火災保険に免責金額を設定していると、保険金を受け取れないことがあります。例えば免責金額が10万円で、ウォシュレットの修理費用が5万円だった場合、修理費用が免責金額よりも少ないので保険金はもらえません。

免責金額を設定することで、火災保険の保険料を下げることができますが、このように少額の補償を受けられなくなるのでご注意ください。

補償する必要があります。

ただし火災保険に個人賠償責任特約を付けていた場合には、火災保険の補償を使って賠償金を払うことができます。個人賠償責任特約は日常生活において、他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったりして賠償責任が発生したときに利用でき、階下への水漏れ被害も補償できます。

丸尾
丸尾

個人賠償責任特約はクレジットカードに自動付帯していることもあり、もし火災保険の特約で付けていなくても、階下の被害への補償をカバーできる可能性があります。火災保険の特約に付けていないという人も、クレジットカードに付帯していないかチェックしてみましょう。

保険金請求の手順

落雷や故障でウォシュレットが壊れたとき、火災保険で修理や修繕するためには、きちんと手順を踏んで保険会社に申請をする必要があります。どのような手順で申請すればいいか見ていきましょう。

専門業者に調査・見積書作成依頼

まずは業者に現状を調査してもらいましょう。ウォシュレットの補償を受ける場合には修理業者、床や壁などの修繕補償を受ける場合にはリフォーム業者や工務店に連絡してください。補償の対象になると判断されたら、保険会社に提出する見積書を作成してもらいましょう。

保険会社に連絡・必要書類の提出

保険会社に連絡し、被害状況を伝えましょう。その後、保険会社から必要書類が送られてきますので、内容をしっかりと確認して提出しましょう。このとき見積書や被害状況がわかる写真が必要になります。

保険会社の鑑定人が調査

被害状況によっては保険会社の鑑定人が、修理費用が妥当なのかを確認するために現場を調査します(調査をしないケースもあります)。ここで支払われる保険金が決まります。

保険金の入金

支払われる保険金額が決まったら、指定口座に保険金が入金されます。この保険金を使って修理しましょう。

まとめ

ウォシュレットと火災保険の関係について説明してきましたが、かなり複雑ではあるものの、自分のケースで補償を受けられるかどうか、ある程度判断できるようになったかと思います。ただし、最終的に補償をするかどうかの判断は保険会社が行います。

なんらかの被害が発生したら、まずは保険会社に連絡してみましょう。保険会社に連絡をするときには、下記の3点を紙に書き出しておくとスムーズに手続きを進められます。

  • ウォシュレットのタイプ(一体型・組合せ型)
  • 火災保険の補償対象と補償内容
  • 発生した事故の状況(発生日・原因・損害を受けた物・損害内容)

曖昧な伝わり方をすると、誤解されて補償を受けられないこともあります。せっかく火災保険に加入しているのに、払われるはずの保険金が払われないのはもったいないですよね。丁寧に正しく情報を伝えて、しっかりと補償を受けましょう。

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