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「ソニー損保の新ネット火災保険」は、火災保険におけるオリコン顧客満足度で2020年から2024年まで5年連続第1位を獲得しており、多くの人が加入を検討しています。ただし、ネットでの申し込みとなるため、本当に契約しても大丈夫なのか不安に感じている人もいますよね。
そこで、この記事ではソニー損保の新ネット火災保険のデメリットについて詳しく解説し、どのような人に向いているのかをお伝えします。これから火災保険に加入するにあたって、ソニー損保を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
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丸尾健 FP経験15年目
(1971.1生まれ)
株式会社N&Bファイナンシャル・コンサルティング代表取締役。大学卒業後、大手商社系ハウスメーカーの店長職を経て国内金融機関のファイナンシャル・プランニング部門に転職。FP経験現在15年目。新規年間相談件数120件前後、面談累計件数1,500件以上。主に個別相談を中心に活動する実務家FP。
ソニー損保の新ネット火災保険のデメリット
利用者からの評価が高いソニー損保の新ネット火災保険ですが、そもそも口コミや評判がどれだけ信用できるのかわかりませんよね。そこで、ここではまずソニー損保の新ネット火災保険が公式に発表している情報をもとに、どのようなデメリットがあるのか詳しく解説していきます。
ソニー損保の新ネット火災保険のデメリットは次の7つです。
- 火災保険についての知識が必要
- 大規模災害発生時に電話が繋がらない可能性がある
- スマホ操作に不慣れな人はハードルが高い
- 家財保険のみの契約はできない
- 古い物件は契約対象外
- 「破損・汚損」が基本補償ではない
- 月払いや年払いはクレジットカード払いのみ対応
それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
火災保険についての知識が必要
ソニー損保の新ネット火災保険は、ネット完結型の火災保険で、従来の大手保険会社のように代理店で申し込むのではなく、インターネットを通じてダイレクトに申し込む必要があります。このため、代理店のように、対面で相談しながら火災保険の内容を決めることができません。
もちろん、ソニー損保のサイトには必要な情報がきちんと掲載されており、電話やメールなどでの相談も可能です。ただし、前提となるのは「ソニー損保の新ネット火災保険の検討」であり、他社と比較して、最適な火災保険を提案してくれるということもありません。
さらに、補償内容を自分で取捨選択するスタイルのため、火災保険についての知識が不足していると、不要な補償を付けてしまったり、必要な補償を見落としたりするリスクがあります。
ちょうどうちも三井リンケージとソニー損保などで火災保険検討中ですが、我が家の場合でもソニー損保のほうが安かったです。ただ、弁護士費用特約や居住用建物電気的機械的事故特約に相当するものがソニー損保にはなく悩ましいです。
— べこい (@GV3X6kBtbuL7H0f) May 1, 2023
大規模災害発生時に電話が繋がらない可能性がある
ソニー損保には、火災保険の保険金支払い業務を行うサービスセンターが、全国に2ヶ所しかありません。オンラインや衛星画像、ドローンなど最新テクノロジーを活用して損害確認を行っているため、通常の災害であれば迅速に対応してもらえますが、大規模災害になると話は変わってきます。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震といった、今後発生が予測されている大規模災害が起きた場合、サービスセンターに電話してもなかなか繋がらない可能性があります。また、調査員の派遣に時間がかかることも懸念されます。
ソニー損保もこの問題を認識しており、大規模災害への対応訓練も定期的に実施し、インターネットからも連絡できるような仕組みも採用しています。さらに、最短1時間で保険金の一部(上限10万円)を受け取れるようにもなっています。
それでも、実際に第自身が発生すると想定外のトラブルにより、保険金の支給が遅れる可能性もあります。
そのため、いざというときに保険金だけに頼らず、大規模災害に対する備えとして一定の貯金を確保しておく必要があります。
スマホ操作に不慣れな人はハードルが高い
若者から高齢者まで、ほとんどの人がスマホを所有し、誰もがネットに繋がれる時代になりましたが、それでもスマホ操作が苦手という人も少なくありません。そのような人にとって、ネットでの申し込みのみに対応しているソニー損保の仕組みは、あまり相性がよくありません。
たとえば、確認書類を提出する際には書類を撮影してアップロードする必要があります。しかし、スマホ操作に慣れていない場合、アップロードする方法がわからず困ることもあります。仮にアップロードが完了しても、受理されているかどうかわからず、不安に感じることもあります。
このように、スマホ操作に慣れていない場合、申し込みのハードルが非常に高く感じられ、「窓口で申し込みできる火災保険にすればよかった」と後悔することもあります。
マンションの火災保険、ソニー損保でネットで申し込んだけど、めちゃ時間がかかった。
— ウーハ店長 (@cafeuha) October 28, 2023
ただ、マンションの火災保険は、一軒家に比べると、かなり安い。
一軒家は火災保険やメンテナンスに金がかかるから、トータルでは、管理費、修繕費を払っても、マンションの方が安いな。
家財保険のみの契約はできない
保険会社によっては家財保険のみの契約にも対応しており、賃貸物件でも火災保険に加入できる場合もあります。しかし、ソニー損保は家財保険のみの加入に対応していません。賃貸物件専用の火災保険も用意されていないため、人によっては最初から選択肢に入りません。
さらに契約者が法人の場合や、店舗や事務所などの物件も契約対象外となっています。ただし、自分が貸している賃貸物件であれば持ち家と判断されるため、問題なく加入できます。
古い物件は契約対象外
持ち家であれば火災保険の対象になるとお伝えしましたが、築年数が1980年以前の物件の場合、ソニー損保の新ネット火災保険には加入できません。このため築年数が古い家を購入した場合、古い物件でも加入できる、他社の火災保険を選ぶ必要があります。
ちなみに、古民家などの古い家は木造住宅で耐火性能が低いため、火災保険に加入できても保険料が高額になることがあります。建物と土地が安いから購入したのに、火災保険の保険料の支払いが負担になって後悔するケースもあるので、注意が必要です。
「破損・汚損」が基本補償ではない
他社の火災保険の多くが「破損・汚損」を基本の補償内容に含めていますが、ソニー損保の場合は基本補償ではなく、「破損・汚損損害等補償特約」を付ける必要があります。
そもそも、ソニー損保の新ネット火災保険の場合、「火災、落雷、破裂・爆発」以外は選択方式となっており、基本補償であっても特約であってもそれほど変わりませんが、基本補償に含まれていないため、契約時に見落としてしまう可能性があります。
さらに、特約になっているため、後ほどご紹介する割引制度の対象外になってしまうのも、デメリットのひとつです。
「破損・汚損」が補償対象だった場合、掃除中にテレビを倒して壊したたり、子どもがおもちゃを投げてガラスを割ってしまったりしたときなどにも保険金を受け取れます。かそのような発生率の高いトラブルに対応していますので、できるだけ加入を検討したい補償内容のひとつです。
月払いや年払いはクレジットカード払いのみ対応
ソニー損保の火災保険は、下記の3種類の支払い方法が用意されています。
- クレジットカード払い
- 払込票での支払い
- 銀行振込での支払い
このうち、月払いと年払いに対応しているのはクレジットカード払いのみです。払込票や銀行振込で支払いたい場合には一括払いになり、地震保険付きの5年契約になると、数十万円を一括で支払う必要があります。
ただし、一括払いは月払いや年払いよりも保険料は割安になるため、どの支払い方法を選ぶにしても、一括払いで支払うのがおすすめです。
ちなみに、火災保険は契約期間中であっても解約可能で、未経過期間に応じて保険料が返還されるため、払い損となることはありません。長期契約により、損することはありませんので、保険料が安くなる一括払いを選びましょう。
ソニー損保の新ネット火災保険の補償内容
ソニー損保の新ネット火災保険は、「火災、落雷、破裂・爆発」への補償のみ必須で、その他の補償は選択方式となっています。どのような補償内容になっているのか、詳しくみていきましょう。
基本補償
火災、落雷、破裂・爆発 | ◯ |
風災、雹(ひょう) 災、雪災 | 選択可能 |
水災 | 選択可能 |
盗難 | 選択可能 |
水漏れ | 選択可能(※) |
騒擾(そうじょう) | 選択可能(※) |
外部からの 落下、飛来等 | 選択可能(※) |
破損・汚損など | 特約 |
※「水漏れ」「騒擾(そうじょう)」「外部からの落下、飛来等」は、個別での選択ではなく、セットでの選択になります。
損害保険金に含まれる費用
ソニー損保の新ネット火災保険では、保険の対象となる修理費だけでなく、下記の費用も損害保険金として支払われます。
- 残存物取片づけ費用
- 損害範囲確定費用
- 仮修理費用
さらに次の費用も、基本補償の損害保険金に追加する形で支払われます。
- 地震火災費用
- 水道管修理費用
- 損害防止費用
ソニー損保の新ネット火災保険の特徴
デメリットのあるソニー損保の新ネット火災保険ですが、もちろん他社にはないメリットもあります。重要なのは、メリットとデメリットをしっかり把握して、自分に適しているかどうかを判断することです。その判断をするために、ここではソニー損保の新ネット火災保険にどのような特徴があるのか見ていきましょう。
火災だけでなく、自然災害や日常の事故も補償
ソニー損保の新ネット火災保険の火災保険は、「火災、落雷、破裂・爆発」を基本補償としているため、火災や落雷などのトラブルのみ対応しているイメージがあるかもしれません。しかし、実際には自然災害や日常の事故にも幅広く補償しています。
たとえば、「類焼損害・失火見舞費用補償特約」を付けることで、自宅の火災、破裂・爆発によって、近隣に損害を与えた場合も補償を受けられます。
さらに「個人賠償責任補償特約」を付けることで、自転車で歩行者にぶつかったり、飼い犬が他人を噛んだりして、相手にケガをさせた場合にも補償を受けられます。このように、日常生活で起こりうる幅広いリスクに対しても備えられます。
それはそれとして、ソニー損保の火災保険が自由にカスタマイズできるし最短で2,3日で加入できるっぽいし、良さげな気がしてきた。
— ぺんぎん (@penpenmansion) February 21, 2024
地震上乗せ特約なら地震の補償も100%にできる
地震による被害を補償してくれる地震保険に加入すると、地震で自宅が損傷した場合に保険金を受け取れます。ただし、どの保険会社でも保険金額の上限は「火災保険金額の50%」までと決められています。
ところが、ソニー損保の「地震上乗せ特約(全半損時のみ)」を付けることで、全損・大半損・小半損として保険金を受け取る場合に、火災保険と同じように最大100%の補償を受けられます。
これにより、地震や津波で自宅が全損したような場合でも、保険金だけで家を建て直すことが可能です。
新価(再調達価額)で保険金を支払い
ソニー損保の新ネット火災保険は、新価(再調達価額)で保険金が支払われます。そのため、建物や家財が古くなって時価が下がっても、新しく建て直したり、新品を購入したりするときの金額で保険金を受け取ることができます。
たとえば、20年前に2000万円で建てた家が全焼したとします。この家を建て直すのに物価高の影響で2500万円かかるとすると、保険金として2500万円を受け取れます。
さまざまな割引制度を用意
ソニー損保の新ネット火災保険には、下記のような割引制度が用意されています。
証券ペーパーレス割引 | ※保険料から3%割引 (最大500円) |
マイページ新規申込割引 | ※保険料から3%割引 (最大1,000円) |
免震建築物割引 | 50%割引 |
耐震等級割引 | 最大50%割引 |
耐震診断割引 | 10%割引 |
建築年割引 | 10%割引 |
さらに、ホームセキュリティや家事サービスなどをお得に利用できる「ご契約者優待サービス」も用意されており、日々の暮らしをお得にサポートしてもらえます。
ソニー損保の新ネット火災保険はこんな人におすすめ
ソニー損保の新ネット火災保険にはメリットもデメリットがありますが、それを把握しても、自分に適しているかどうか判断できない人もいるかもしれません。そこで、これまでの説明を踏まえ、どのような人におすすめの火災保険なのかについて解説します。
ソニー損保の新ネット火災保険は、下記のいずれかに該当する人に適しています。
- 火災保険に詳しくて相談できる人が周りにいる
- 自分で火災保険内容の比較検討や見極めができる人
- できるだけ早く保険金を支払って欲しい人
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
火災保険に詳しくて相談できる人が周りにいる
ソニー損保は電話で相談が可能ですが、店舗も代理店もないため、保険商品の内容を納得できるまで詳しく説明を受けることが困難です。また、ソニー損保のサポートセンターで相談したとしても、デメリットまでは教えてくれません。
このため、言われるがまま申し込みをしてしまい、後悔する可能性もあります。このような事態を避けるために重要なのは、身近に相談相手がいるかどうかです。もし、すでにソニー損保の火災保険に加入している人が周りにいれば、その人に相談することで失敗を回避できます。
ただし、1人だけでは参考程度にしかなりませんので、すでに自宅を購入して火災保険に加入している2〜4人程度に相談してください。そうすることで客観的な判断がしやすくなり、加入するかどうかを決断しやすくなります。
身近にそのような人がいない場合には、火災保険の相談ができる窓口サービスなどを利用するのもおすすめです。
自分で火災保険内容の比較検討や見極めができる人
周りに火災保険に詳しい人がいない場合でも、自分で勉強して知識を身に付けることが得意な人であれば、誰にも相談せずに自分で比較検討や選定することも可能です。火災保険というと難しいサービスという印象があるかもしれませんが、少し勉強すれば誰でも最低限の知識が身につきます。
そのため、普段から知識が増えていくことを楽しめている人に、ソニー損保の新ネット火災保険は適しています。
ただし、忙しくて勉強する時間がまったくないという場合には、検討する時間を確保するのも難しいですよね。そのような場合には、窓口や代理店で相談しながら申し込みできるタイプの保険会社がおすすめです。
新しいマンションの火災保険を検討中🤔
— せんごく (@sengock1059) November 25, 2023
デベロッパーの保険だと火災保険1200万地震保険600万円で39000円(家財なし)、さっきソニー損保で諸々の不要な保険外したら17000円まで下がった🙄
やっぱりネット保険でいいかなー#火災保険 #新築マンション
火災保険の保険金をできるだけ抑えたい人
ソニー損保の火災保険は、補償内容を自由に選択できるので、必要ないと感じた補償内容を省くことで保険料を大幅に抑えることができます。
たとえば、自宅が水はけのいい高台にある場合、水災のリスクが低いため補償対象から外すことができます。
治安のいいエリアにセキュリティがしっかりした家を建てるのであれば、空き巣による盗難被害などの補償も外すこともできます。
さらに、すでにお伝えしましたように、ソニー損保の火災保険には割引制度があるため、本当に必要な補償だけに絞り込むことで、保険料をしっかりと抑えることができます。このため、できるだけ出費を抑えつつ、信頼できる火災保険に加入したい人におすすめです。
火災保険
— yut (@yut999) October 19, 2024
ソニー損保でいいのかな。マンションだから、入る必要性低い気もするので、最低限な火災と、個人賠償保険と突発のみ
まとめ
ソニー損保の新ネット火災保険の最大の魅力は、補償内容を自分用にカスタマイズできる点にありますが、ネット保険ということもあって、対面での相談ができないといったデメリットがあります。さらにスマホやパソコンの操作が苦手という人には、ややハードルが高く感じられるかもしれません。
このため、誰にでもおすすめというわけではありませんが、オリコン顧客満足度で5年連続第1位になるなど、利用者からは高く評価されている火災保険でもあります。自分で補償内容を比較検討するのが得意な人や、周りに相談できる人がいるなら、検討対象のひとつに入れておきましょう。
また、必要な補償内容に絞り込むことで、保険料を抑えられるといったメリットもあります。デメリットを十分に理解したうえで、それでもメリットが上回ると感じるなら、ソニー損保の新ネット火災保険をご活用ください。
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